犬の耳に寄生するミミダニ症とは?|ミミダニ症が疑われる症状を解説
犬の飼い主様は
「ダニの予防をしなければいけない」
ということを知っているけど
「ダニに様々な種類がいる」
ということを知っているという方は少ないのではないでしょうか?
ダニの中には犬の耳の中にだけ寄生する通称ミミダニというものがあります。
今回はこのミミダニについて解説していきます。
ミミダニに感染するとどういう症状が出るのかを知り、普段の予防に役立てていただけると幸いです。
📍 目次 ▼ 犬のミミダニ症とは |
犬のミミダニ症とは
実はミミダニは正式名称ではありません。
いわゆるミミダニはミミヒゼンダニというダニのことを指します。
犬にミミヒゼンダニが感染することをミミダニ症と呼びます。
ミミヒゼンダニは耳の中の角質や組織液を食べて生活をします。
耳の中でガサゴソと動きながら生活することでかゆみなどの様々な症状を引き起こします。
こんな時にミミダニ症を疑う
こんな時にはミミダニ症が疑われます。
- 耳をかゆがっている(後ろ足でかく、頭を頻繁に振る)
- 耳から黒い耳垢が大量に出る
- 耳が臭くなる
- 子犬で発症している
ミミヒゼンダニは耳の中で角質や組織液を食べて生活をしています。
耳の中でミミヒゼンダニがガサゴソ動くことでかゆみを生じてしまいます。
当然ミミヒゼンダニが生活する上で排泄も行うため、糞がたまることによって黒い耳垢が大量に出ます。
糞が元となっている耳垢なので非常に臭いですね。
また親から子に感染することが多いので、子犬で発症することが多いです。
このような症状がある時はミミダニ症を疑い動物病院に受診しましょう。
ミミダニ症を予防するためには
ミミダニ症になることを予防するためには定期的な予防薬の投与をすることと生活環境を整えることが必要です。
定期的に予防薬を投与する
ミミヒゼンダニには予防薬が存在します。
月に一回予防薬を投与することでミミヒゼンダニを駆虫することができます。
背中に垂らすスポットタイプと飲むタイプの2種類あります。
投与しやすい方法をその子その子に合わせて選ぶのがおすすめです。
ただし、ノミダニ予防薬であればなんでも良いというわけではありません。
ノミダニ予防薬の中にはミミヒゼンダニに対する効能がないものもあります。
ミミダニ症を予防しようと思われる場合は、一度動物病院に相談し、どの予防薬を投与したら良いかアドバイスを受けましょう。
感染しにくい生活環境を整える
ミミヒゼンダニは主に接触によって感染します。
仲の良い犬同士や親子間で感染することが多いです。
ミミヒゼンダニは環境中でも生存可能です。
ミミヒゼンダニの成虫や卵が付着しているようなブラシやカーペットから感染することもあります。
ミミダニ症に一度感染している犬を飼ったことのある方はご自宅を徹底的に清掃するか、清掃が困難なものは廃棄するようにしましょう。
ミミダニ症で耳掃除はした方が良い?
ミミダニ症の治療では耳掃除を行うことが多いです。
耳掃除をすることでミミヒゼンダニの温床となる耳垢を取り除くことができます。
しかし、自己判断での耳掃除は危険です。
耳の奥に耳垢を押し込んでしまったり、耳道を傷つけてしまいかえって炎症を悪化させてしまうことがあります。
ミミダニ症のときは動物病院で獣医師の判断を仰ぎましょう。
まとめ
耳を痒がっていたり、耳が汚れていた場合、耳掃除をして様子を見たくなりますよね。
しかしミミダニ症の場合は、耳掃除をしているだけでは治ることはないだけではなく、症状を悪化させてしまうこともあります。
適切な駆虫が重要となります。
自己判断で様子見にすることなく、疑わしい症状がある場合は必ず動物病院にかかりましょう。
当院は皮膚科耳科に力を入れています。
お困りの際はいつでもご相談ください。
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