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猫の毛玉で皮膚炎に?|日々の猫とのコミュニケーションにブラッシングという選択肢を

2024.09.18

猫の毛玉で皮膚炎に?|日々の猫とのコミュニケーションにブラッシングという選択肢を

寝そべっている長毛の猫

「猫のブラッシングは毛玉が猫の腸につまらないようにするため?」
「うちの猫は短毛だから毛玉はできない」
猫のご家族であれば一度はそのように考えたことがあるのではないでしょうか。
実は猫は毛玉によって皮膚にもトラブルを起こすことがあります。
毛の長さは関係ありません。
猫の毛玉による皮膚トラブルは日々のケアで予防できます。

今回は猫の毛玉とそのケアについて詳しくご説明します。
ぜひ最後までお読みいただき、猫の毛玉についての理解を深めましょう。

 📍 目次

 ▼ 猫の毛玉ってどうしてできるの
 ▼ 猫の毛玉の処理方法
 ▼ 猫の毛玉を予防しよう
 ▼ まとめ

 

猫の毛玉ってどうしてできるの

多くの猫の被毛は、2種類の毛でできています。
オーバーコートとアンダーコートといいます。
オーバーコートは硬くて長い毛で、皮膚を守る役割をしています。一方アンダーコートは柔らかく短い毛で、猫の体温を保つ役割をしています。
毛玉ができるのは、このアンダーコートに皮脂が溜まることが原因です。
皮脂は質と量がバランスよく分泌され、被毛と皮膚を乾燥から守り猫の皮膚の健康を保っています。
皮脂が過剰に溜まる状態は正常ではありません。
ではどうしてアンダーコートに皮脂が過剰に溜まる猫がいるのでしょうか。

  • 加齢や肥満で毛繕いができなくなっている
  • 皮脂の分泌が過剰になっている
  • 湿気で被毛がベタついている

などが挙げられます。
毛玉を放っておくと、毛玉の下で皮膚が引っ張られ猫が不快感を感じます。
また猫の皮膚は高温多湿になると急性湿性皮膚炎を発症します。
毛玉の下も同様で通気性が悪く湿気が溜まりやすいので、急性湿性皮膚炎になりやすくなるんですね。
急性湿性皮膚炎になると、皮膚が赤くなり、じゅくじゅくしたり、猫にとって強い痒みを生じます。

 

猫の毛玉の処理方法

ブラッシングをされる猫

猫の毛玉の処理方法には、毛玉の大きさや取りやすさ、猫の性格から

  • 家で毛玉の処理をする
  • 動物病院やトリミングサロンで毛玉の処理を依頼する

という2つの選択肢が挙げられます。

毛玉が少量で小さく、簡単に取れそうなものであれば、家で毛玉取りをチャレンジしても良いかもしれません。

また猫が協力的であるとやりやすそうですね。

家での毛玉処理の主な準備物としては

  • ブラッシングスプレー
  • コーム
  • グルーミングブラシ

などが挙げられます。

コーム グルーミングブラシ

ブラッシングスプレーで静電気を除去し、コームでもつれている毛を整えます。
グルーミングブラシにはムダ毛を集めたり、カットしたり抜いたりでき、様々な種類があります。
家の猫に合っていて、使いやすいものを選びましょう。

またコームやグルーミングブラシで引っかかった毛玉は、鋏でカットする必要があります。
毛玉のカット方法としては、毛玉をコームで浮かせて、毛玉とコームの間で鋏を入れると皮膚を切る心配が少なくなります。
また毛玉の下に皮膚炎を見つけた場合は必ず動物病院を受診しましょう。

一方、毛玉がフェルト状に大きく固まっていたり、猫がじっとしていられなそうな場合には、無理をせずにトリミングサロンや動物病院に依頼しましょう。
猫が暴れたりする中で、無理矢理猫の毛玉を取ろうとすると、皮膚を切ってしまったりご家族自身も怪我をする恐れがあります。

 

猫の毛玉を予防しよう

ここまで解説してきた通り、毛玉ができてしまうとその後の処理が大変になります。
毛玉ができないように予防が大切になりますね。
では予防方法にはどんなものがあるのかを解説していきます。

猫の日々の毛玉予防には

  • 定期的にブラッシングする
  • 毛玉の元になる被毛汚れはこまめにふきとる
  • 毛玉を繰り返すのであればサマーカットにする

が挙げられます。
ブラシやコームなどをつかって、日々ブラッシングすることは毛玉予防にもっとも大切です。
ブラッシングの方法としては、毛の流れにそってコームを当てます。首周り、背中、お腹などまんべんなく行いましょう。
猫は一般的にブラッシングを嫌がる動物なんです。
そのため首周りや背中など猫が嫌がらない所からブラッシングするのがオススメです。
それでも嫌がってしまうようであれば短時間で済ませたり、ブラッシングの後にご褒美のおやつを与えたりすると良いです。
短時間でもできない場合には、毛玉を小さいうちに見つけてカットしてあげるようにしましょう。
また、毛玉の発生には皮脂の過剰な分泌が深く関わっています。
未去勢であることやマラセチアというカビ、寄生虫、全身的な病気などでも皮脂の分泌が過剰になっている場合があります。
このように毛玉の発生には、猫の体質の他に病気が隠れていることもあるのですね。
皮脂が過剰になっている根本原因を探し、治療していくことも大切になってきます。
毛玉を繰り返すようであれば、動物病院に相談しましょう。

 

まとめ

振り返る長毛猫

猫の毛玉はひどくなると皮膚炎を起こし、猫が痒くて痛い思いをすることになります。
また猫の毛玉は脂漏症などの他の皮膚トラブルが根本原因となっており、病気が複雑化している場合もあります。
繰り返す猫の毛玉に困っているご家族もいらっしゃるのではないでしょうか。
当院は皮膚診療に力を入れており、猫の毛玉に対するアドバイスも行っています。お困りの方はいつでもご相談ください。

 

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