猫にも必要な紫外線対策|猫の日光過敏症について
紫外線といえば、我々人間にとって大きな害があるもの。
実は猫にとっても紫外線は害であることを知っていますでしょうか?
今回は紫外線が猫の皮膚にどんな影響を与えるのかについて解説していきます。
外で猫を飼われている方や、日向ぼっこが好きな猫を飼われている方は、ぜひ最後までお読みいただき、猫の紫外線対策をできるようになっていただけると幸いです。
📍 目次 ▼ 紫外線の影響 |
紫外線の影響
紫外線は日光に多く含まれる成分です。
人間の肌の場合は皮膚の奥深く真皮まで届き
- 肌の弾力の低下
- しわ
- たるみ
などの皮膚の老化を促します。
紫外線は皮膚のがんの発生も促し、人間の皮膚のがんが発生するかどうかは生涯に浴びた紫外線の量によって決まるとも言われています。
この紫外線が猫の皮膚に悪影響を及ぼしている状態を日光過敏症と言います。
猫の日光過敏症の症状
猫の日光過敏症は強い紫外線を受けることで皮膚症状が出ることです。
初期症状は人間が日焼けした時のように皮膚が赤くなることから始まります。
その後も紫外線に晒され続けると、皮膚が腫れたり、毛が抜けてしまうこともあります。
毛が抜けた部分は出血したり、赤い斑点が出てきたり、最終的には扁平上皮癌という腫瘍になってしまうことがあります。
症状が出やすい体の部位
日光過敏症は体のどこでも症状が出るというわけではありません。
症状が出やすい体の部位があります。
- 耳の先
- 鼻の先
- 目の周り
- 口の周り
以上の部位で日光過敏症の症状が発症します。
日光が当たりやすい部分ということですね。
日光過敏症のになりやすい猫
日光過敏症の原因はわかっていません。
一説には遺伝が関わっているとも言われています。
実際に日光過敏症が発症しやすい猫というのが存在します。
特に青い目の白猫は発症しやすいですね。
完全な白猫ではなくても、白色の毛の部分がある猫や色素の薄い毛の猫は発症しやすいと言われています。
猫の日光過敏症の治療
日光過敏症の治療はできる限りの紫外線対策を行うことです。
まず猫を室外で飼っている場合は室内で飼うようにしましょう
室内の猫の場合は日光浴の時間を制限したり、窓ガラスをUVカットにするなど工夫しましょう。
窓ガラスだけではなくUVカットのカーテンも活用しましょう。
このように生活環境に配慮しても、日光過敏症により皮膚に炎症が起こることがあります。
その場合は一般的な皮膚炎の治療が必要になることもあります。
日光過敏症が継続した結果、扁平上皮癌を発症してしまったらなるべく早く外科手術を行いましょう。
猫の日光過敏症の予防
日光過敏症を予防するためには、日頃からできるだけ紫外線を避けるようにしましょう。
紫外線の強い春から秋にかけての季節や、紫外線の強い昼の時間帯はなるべく日光を浴びないようにしましょう。
人間と同様、猫にもUVカットがあります。
必要に応じて動物病院の獣医師の指示に従い、活用してみましょう。
まとめ
日光浴をしている猫はかわいいですよね。
しかし、中にはこの日光浴のせいで病気になってしまうことがあります。
愛猫が日光過敏症になってしまった場合は、日光浴のあり方を再度考えていきましょう。
当院は犬と猫の皮膚科に力を入れております。
日光浴が好きで皮膚が荒れている猫を飼われている方、青い目で白い毛の猫を飼われている方は、ぜひご相談ください。
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