犬の食物アレルギーについて|その痒みはドッグフードが原因かも
「愛犬が食物アレルギーで何を食べたらいいかわからない」
「どんなフードを食べていても体が痒そう」
こんな悩みを抱えられている方もいらっしゃるのでしょうか?
犬の食物アレルギーは人間のアレルギーでも馴染みのある病気ですね。
しかしその馴染み深さとは裏腹に、食物アレルギーがうまく管理できていることは少ないです。
今回はこの食物アレルギーについて解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の食物アレルギーの食事管理にお役立ていただけると幸いです。
📍 目次 ▼ 食物アレルギーとは |
食物アレルギーとは
食物アレルギーとはその名の通り、食物中のタンパク質に対して過剰な免疫反応を起こす病気です。
その原因となる食物には
- 肉類
- 卵
- 穀物
などのものがあります。
ある報告では、食物アレルギーの原因となっている食物は以下のような内訳になっていると言われています。
- 牛肉:36%
- 乳製品:28%
- 小麦:15%
- 鶏肉:9.6%
- 羊肉:6.6%
- 大豆:6%
- 豚肉:4%
食物アレルギーの症状
食物アレルギーの症状は皮膚を痒がることですが、
- 目
- 口周り
- 耳
- 肛門付近
- 足先
に症状が出ることが多いです。
これらの症状は犬アトピー性皮膚炎とよく似ているため、混同されがちですね。
食物アレルギーは半数程度で嘔吐、軟便、下痢、排便回数の増加などの消化器症状が出ます。
また、季節に関係なく発症したり、1歳未満で発症したりします。
消化器症状がなく、季節性があり、2〜3歳での発症が多い犬アトピー性皮膚炎とはこのような点で違いがあります。
ただし、食物アレルギーを発症している犬は犬アトピー性皮膚炎も発症していることが多いことに注意しましょう。
食物アレルギーの診断
食物アレルギーの診断は難しく、診断まで時間がかかります。
ここでは食物アレルギーの診断について解説します。
除去食試験
食物アレルギーの診断でまず最初に行うべきなのが除去食試験です。
除去食とは、一般的なペットフードに含まれていないタンパク質である新奇タンパク質や、免疫反応を起こしにくいよう、水の力で細かく分解したタンパク質である加水分解タンパク質で作られたフードです。
除去食試験ではこの除去食と水だけで約8週間生活を送り、症状が改善されるかを確認します。
試験期間はチュアブルタイプの予防薬にもアレルゲンとなるタンパク質が入っていることがあるため、投与しないよう注意しましょう。
食物負荷試験
除去食試験で皮膚症状が改善したら、次に以前与えていた食事を与えます。
このことを食物負荷試験といいます。
食物負荷試験で症状が再発した場合に初めて食物アレルギーと診断されます。
この食物負荷試験では疑われる成分を個別に負荷することも可能です。
まとめ
食物アレルギーは診断が難しく、世の中には必要のない食事制限をしている犬も多く存在します。
動物病院で獣医師の指導をしっかり聞き、正確に食物アレルギーと診断する必要がありますね。
当院では食物アレルギーの治療を含めた皮膚科診療に力を入れています。
「愛犬にどんな食事を与えたらいいのだろう」
とお悩みの食物アレルギーの犬の飼い主様は、いつでも当院にご相談ください。
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