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犬の糖尿病を早期発見!|犬の健康を守るために飼い主様ができることを解説

2025.05.14

病気は目立った症状が出る前に静かに進行しているケースも多いです。
そのように、気がついた時には病気が進行していることが多い病気の一つが糖尿病です。

糖尿病を放置すると、さまざまな合併症が発生し、犬の生活の質が低下します。

今回は犬の糖尿病について詳しく解説し、犬の健康を守るために飼い主様ができることをお伝えします。
ぜひ最後までお読みいただき、糖尿病の理解を深め、愛犬の健康管理に取り組みましょう。

 📍 目次

 ▼ 犬の糖尿病の基礎知識
 ▼ 犬の糖尿病の症状
 ▼ 糖尿病になりやすい犬とは?
 ▼ 犬の糖尿病の合併症
 ▼ 健康診断で糖尿病を早期発見しよう
 ▼ 健康診断で糖尿病が発覚したら?
 ▼ 糖尿病を予防するために飼い主様ができること
 ▼ まとめ

犬の糖尿病の基礎知識

犬の糖尿病は膵臓から分泌されるホルモンの一種であるインスリンが不足したり、うまく働かなくなったりすることで血液中の血糖値が上昇してしまう病気です。
インスリンは体の細胞にブドウ糖を取り込み、エネルギーに変換する役割を担っています。
糖尿病では細胞にエネルギーであるブドウ糖をうまく取り込むことができず、さまざまなトラブルを引き起こします。
さらに、放置してしまうと合併症で犬の寿命を縮めてしまう可能性もあるので注意しましょう。

犬の糖尿病の症状

ご飯を食べるラブラドールレトリーバー

糖尿病の初期段階では、目立った症状が現れないケースも少なくありません。
しかし、病気が進行すると、以下のような症状が現れるようになります。

  • 水をよく飲むようになる
  • 頻繁にトイレに行く
  • 食欲が増えるが体重は減っている
  • 皮膚の状態が悪化する
  • 嘔吐や下痢をする

これらの症状は糖尿病以外にもさまざまな病気が原因で現れる可能性があります。
少しでも異変を感じたら、できるだけ早く動物病院を受診し、獣医師の診察を受けるようにしましょう。

糖尿病になりやすい犬とは?

犬の糖尿病はすべての犬種に発症する可能性がありますが、特定の犬種は特にリスクが高いことが知られています。
糖尿病になりやすい犬種は

  • ミニチュアシュナウザー
  • トイプードル
  • ミニチュアダックスフンド
  • ビーグル
  • ビションフリーゼ
  • ジャックラッセルテリア

などが挙げられます。

これらの犬種で飲水量の増加などの症状が見られた場合は要注意です。
また、未避妊の雌犬はホルモンの影響で糖尿病になりやすいことが知られています。

 

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犬の糖尿病の合併症

犬の糖尿病を放置するとさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
ここでは犬の糖尿病の知っておくべき合併症をご紹介します。

白内障

糖尿病の犬では白内障が高い確率で併発します。
白内障は症状が進行すると、視覚がなくなることにより、犬の生活の質が著しく低下するので注意が必要です。
白内障は血糖値のコントロールがうまくいっていない場合に発生しやすく、進行も早いことが多いです。

糖尿病性ケトアシドーシス

糖尿病が放置されると体内のインスリンが不足することにより、体が脂肪をエネルギー源として使用するようになります。
その結果、ケトン体が生成され、体内が酸性に傾く状態を糖尿病性ケトアシドーシスと言います。
糖尿病性ケトアシドーシスでは重篤な脱水や意識障害などを引き起こす可能性があり、命を落とすこともあるので迅速な対応が必要です。

細菌性膀胱炎

糖尿病の犬は尿中に糖分が多く含まれるため、これが細菌の栄養源となり、膀胱内で細菌が増殖しやすい状態になります。
また、糖尿病は体の免疫機能を低下させるため、治療にも時間がかかることが多いです。
さらに、膀胱の細菌感染が腎臓まで広がると急性の腎障害を起こすので要注意です。

健康診断で糖尿病を早期発見しよう

ラブラドールを散歩中に診察する獣医師

糖尿病は早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。
糖尿病は血液検査や尿検査を行うことで、比較的簡単に診断が可能です。
健康診断で糖尿病を早期発見し、早期に治療を開始できると、合併症のリスクを減らし、犬の生活の質を維持することができます。
特に中高齢の犬や糖尿病リスクの高い犬は定期的な健康診断をおすすめします。
「うちの犬はまだ若いから」
と安心せずに、健康診断を習慣づけるようにしましょう。

健康診断で糖尿病が発覚したら?

糖尿病が発覚した場合、まずは獣医師と相談して治療計画を立てることが重要です。
糖尿病の治療では適切なインスリン治療と食事療法が大切です。
インスリン治療は毎日決まった時間にインスリンを皮下注射します。
インスリンにはいくつかの種類があり、獣医師が犬の症状に合わせて最適なものを選択します。
インスリン注射は飼い主様が自宅で行うことができますが、正しい方法を学ぶことが重要です。

また、糖尿病の犬は適切な食事管理が欠かせません。
糖尿病の食事管理では血糖値の上昇を抑えるために、低糖質・高繊維のフードを与えます。
また、食事の回数や量を調整することも重要なので、獣医師とよく相談しましょう。

糖尿病を予防するために飼い主様ができること

計量カップでフードを計量する様子

糖尿病の発症を確実に防ぐことは難しいですが、発症リスクを減らすことは可能です。
糖尿病のリスクを減らすには健康的なライフスタイルの維持が大切です。
バランスの取れた食事を与え、肥満にならないように気をつけましょう。

また、未避妊の犬は糖尿病になりやすいので、若いうちに避妊手術を受けることも有効です。

まとめ

糖尿病は早期発見・早期治療が非常に重要です。
定期的な健康診断を受けることで、症状が顕在化する前に異常を発見し、適切な治療を開始することができます。

当院では、愛犬の年齢や状態に応じた最適な健康診断プランをご提案しています。
愛犬の体調について些細な変化でも気になることがございましたら、気軽にご相談ください。

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