「最近、猫の食欲はあるのに体重が減っている気がする」
「猫の落ち着きがなくなり、夜中に鳴き続けている」
皆様の愛猫にこんな症状はありませんか?
これらの症状は猫の甲状腺機能亢進症のサインかもしれません。
甲状腺機能亢進症は中高齢の猫に多く見られる病気で、放置すると全身の臓器にダメージを与え、さまざまなトラブルを引き起こします。
今回は猫の甲状腺機能亢進症について詳しく解説し、早期発見につながる健康診断の重要性をお伝えします。
特に高齢の猫を飼われている方は、ぜひ最後までお読みいただき、愛猫の健康維持にお役立てください。
📍 目次 ▼ 猫の甲状腺機能亢進症とは |
猫の甲状腺機能亢進症とは
甲状腺機能亢進症は高齢の猫に多く見られ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起こる病気です。
甲状腺は首の付近にあり、全身の代謝を調節する重要な役割を担っています。
甲状腺ホルモンが過剰になると、全身の代謝が異常に活発になり、さまざまな症状が現れます。
甲状腺機能亢進症の症状
甲状腺機能亢進症のもっとも特徴的な症状は食欲が増えるのに体重はどんどん減っていくというものです。
これは甲状腺ホルモンの過剰分泌により、代謝が活発になることでエネルギー消費量が増加することが原因です。
その他にも、
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落ち着きがなくなる
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怒りっぽくなる
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よく鳴くようになる
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水をよく飲むようになる
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尿の量が増える
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毛並みが悪くなる
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嘔吐や下痢をするようになる
などの症状が現れることがあります。
これらの症状は加齢と間違えられやすく、
「年齢のせいだろう」
と見過ごされるケースも少なくありません。
しかし、甲状腺ホルモンの異常は全身に影響を及ぼすことがあるので、猫に上記のような症状が見られる場合は自己判断せずに、早めに動物病院を受診しましょう。
猫の甲状腺機能亢進症を放置した場合の影響
猫の甲状腺機能亢進症に気づかずに、放置すると以下のような深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
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心臓への影響:甲状腺ホルモンの過剰分泌は心拍数を増加させ、心臓に大きな負担をかけ、心不全のリスクが高まります。
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腎臓や肝臓への影響:代謝が過剰になることで腎臓や肝臓に負担がかかり、臓器障害が出ることがあります。
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目や神経への影響:甲状腺機能亢進症は高血圧を引き起こすことがあり、これが続くと血管に負担がかかり、目や脳などの重要な臓器が損傷を受ける可能性があります。
これらの合併症は猫の寿命を縮める原因にもなるため、甲状腺機能亢進症は早期発見と適切な治療が猫の健康を守る鍵です。
甲状腺機能亢進症は健康診断で早期発見できる?
猫の甲状腺機能亢進症は血液中の甲状腺ホルモンを測定することで、簡単に診断できます。
健康診断を受けることで、症状が現れる前の早期段階で甲状腺機能亢進症を発見することが可能です。
特に7歳以上の猫は半年に1回の健康診断を受けることをおすすめします。
血液検査だけでなく、超音波検査などを組み合わせて行うことで、甲状腺の状態をより詳細に確認できます。
健康診断を受けることで、全身へのダメージが出る前に甲状腺機能亢進症を発見し、治療を開始することができますね。
甲状腺機能亢進症の治療
甲状腺機能亢進症は早期発見することで、適切な治療を実施することが可能です。
甲状腺機能亢進症では一般的に甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を内服する薬物療法を行います。
また、猫の状況によっては外科手術や食事療法などが選択される場合もあります。
愛猫の甲状腺機能亢進症が見つかった場合は獣医師と相談しながら、最適な治療を行うことが大切です。
まとめ
今回は猫の甲状腺機能亢進症について解説しました。
猫は基本的に病気を隠す動物であり、気がついた時には病気が進行していることも多いです。
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食欲や体重の変化
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飲水量や尿量の増加
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活動量の変化
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毛並みの変化
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呼吸の変化
これらの症状に気がついたら、早めに動物病院を受診しましょう。
また、定期的に健康診断を受けることは猫の病気の早期発見につながります。
愛猫が健康で長生きできるよう、定期的な健康診断を心がけていきましょう。
当院では猫にも安心して受けてもらえるように、さまざまな健康診断のプランを用意しております。
愛猫の健康状態が気になる方は、気軽にお問い合わせください。
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