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犬のノミダニ予防完全ガイド|愛犬の健康を守るためのノミダニ予防を獣医師が解説

2025.03.24

愛犬との日常を守るためにはノミダニ予防は欠かせません。
犬がノミやダニに感染すると思わぬ健康問題を引き起こす可能性があります。
ノミやダニはさまざまな感染症を媒介することがあり、犬だけでなく人間にも感染することがあるので注意が必要です。

この記事では飼い主様が知っておきたいノミダニが関与する犬の病気について解説し、ノミダニ予防の重要性をお伝えします。
犬を飼われている方は、ぜひ最後までお読みいただき、犬のノミダニ予防を正しく行っていきましょう。

 📍 目次

 ▼ ノミダニがもたらす危険な病気とは
 ▼ 犬のノミダニ予防は1年中必要?
 ▼ 効果的なノミダニ予防の方法
 ▼ 健康診断のすすめ
 ▼ まとめ

ノミダニがもたらす危険な病気とは

地面の匂いを嗅いでいるヨークシャーテリア

ノミやダニは動物の血を吸って生きる外部寄生虫です。
ノミやダニは体長わずか数ミリと小さく、気づかないうちに犬に寄生していることも少なくありません。
そして一度寄生されると、犬にとってさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

ノミが引き起こす病気

ノミが犬に寄生することで起こる代表的な病気は以下の通りです。

ノミアレルギー性皮膚炎

犬はノミに刺されることでアレルギーを起こし、皮膚トラブルが出ることがあります。
犬はノミの唾液に含まれる成分に対して、免疫が過剰反応し、激しいかゆみを引き起こします。
ノミアレルギー性皮膚炎では腰から背中にかけて

  • 皮膚の赤み
  • 脱毛
  • 湿疹

などの症状がみられますね。

これらの症状が見られた場合はノミアレルギー性皮膚炎を疑いましょう。

瓜実条虫症

瓜実条虫症はノミを介して起こる寄生虫疾患で、犬がノミを飲み込むことで発症します。
瓜実条虫は犬の腸内で成長し、栄養を奪うことで、体重減少や下痢などの症状を引き起こします。
また、瓜実条虫は犬の糞便に排泄されることで、周辺環境に広がりやすいので要注意です。
瓜実条虫は人獣共通感染症で人にも感染することがあります。
特に小さいお子様がいる家庭では犬の便の処理を徹底することが大切です。

ダニが引き起こす病気

ダニはノミ以上に深刻な病気を媒介することがあるので気をつけなければなりません。
特に近年、温暖化の影響などでダニが媒介する感染症が増加傾向にあり、注意が必要です。

SFTS(重症熱性血小板減少症)

ダニが媒介する病気でもっとも注意すべきなのがSFTSです。
SFTSはSFTSウイルスを保有するダニに噛まれることで感染する病気で、日本では2013年に初めて確認されました。
犬がSFTSに感染すると、高熱や血小板の数が減少し、出血傾向が見られることがあります。
他にも、皮膚や眼球が黄色くなる黄疸が見られることがあるので注意しましょう。

SFTSは致死率が高いとされていますが、有効な治療法が確立されていません。
また、感染した犬の血液や体液との接触で人にうつることもあるため、感染が疑われる場合は厳重な感染症対策が必須です。

バベシア症

バベシア症はダニが媒介する寄生虫疾患です。
バベシアは犬の血液中の赤血球に寄生し、赤血球を破壊することで発熱や黄疸などを起こします。
重症化すると貧血が進行し、亡くなることもあるため、早期発見が重要です。

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犬のノミダニ予防は1年中必要?

「ノミダニの予防は暖かい時期だけ予防すればいいの?」

と考えている飼い主様も多いのではないでしょうか。
しかし、ノミやダニは一年中活動するため、実は年間を通じて予防が必要です。
ノミやダニは気温や湿度が高い春から秋にかけて特に活発になりますが、冬場でも完全に活動が停止するわけではありません。
特に近年は温暖化や住宅環境の変化により、冬でもノミやダニが繁殖しやすい環境が整っていることがあります。
ノミやダニは犬だけでなく、人の健康にも影響を与えることがあります。
愛犬や大切な家族を守るためにノミダニ予防は1年を通して行いましょう。

効果的なノミダニ予防の方法

シーズーを抱っこしている飼い主

ノミダニの脅威から犬を守るためには、日頃からの予防が非常に重要です。
ここでは効果的なノミダニ予防の方法をお伝えします。

定期的な予防薬の使用

もっとも効果的なノミダニ予防は定期的に予防薬を使用することです。
予防薬には飲み薬や背中に直接滴下するスポットオンタイプなどいくつかの種類があるので、獣医師と相談し、愛犬に適したものを選びましょう。
最近では、フィラリア予防も同時にできるオールインワンタイプの予防薬もあるので、うまく活用することで効率的に予防を行うことができます。

環境整備

ノミやダニは犬の体だけでなく、犬の中にも潜んでいることがあります。
そのため、駆虫薬の使用だけでなく、環境管理も重要です。
犬の寝床や、よく過ごす場所をこまめに掃除し、ノミやダニを駆除しましょう。
また、犬のタオルなどもこまめに洗濯し、清潔に保つことが大切ですね。

スキンシップ

犬の体にノミやダニが付着していないかを確認するためにはスキンシップが大切です。
定期的にブラッシングを行うことでノミダニの早期発見につながります。
特に、散歩後や草むらに入った後などは念入りに犬の体をチェックしましょう。
ノミやダニを発見した場合は無理に取ろうとせず、動物病院を受診してください。

健康診断のすすめ

散歩している犬と人

ノミやダニは体が小さいため、特に被毛の多い犬では寄生に気づきにくいことがあります。
ノミやダニが引き起こす病気の中には治療が遅れると命を落とすものもあります。
定期的な健康診断を受けることで、ノミダニの早期発見と適切な治療を行うことが可能です。

健康診断ではノミやダニだけでなく、他の病気の早期発見にも役立ちます。
定期的な健康診断を受けることで、犬の健康状態を把握し、病気のリスクを軽減することができます。

まとめ

今回は犬のノミダニ予防について詳しく解説しました。
ノミやダニは犬の健康を脅かすだけでなく、飼い主様にとっても危険な存在です。

愛犬との幸せな暮らしを守るために、日頃からのノミダニ予防を心がけましょう。
ノミダニ予防に関して、少しでも気になることがあれば、当院までご相談ください。

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