目次 ● 猫慢性腎臓病とは ● 尿検査の流れ ● ご自宅での採尿方法 ● 採尿容器 |
猫慢性腎臓病とは
腎臓は、大きく分けてろ過、再吸収、内分泌の3つの機能を担当しています。
具体的には
・老廃物を血液からろ過して身体から排出する
・水分やイオンの再吸収と排泄を通して、身体の中のバランスを保つ
・血圧を調整する
・赤血球を増やすように働きかける
といったことをしています。
慢性腎臓病とは、これらの機能が長期にわたって(3カ月以上)継続的に低下している状態を指します。
腎臓の働きを検査する方法は幾つかありますが、1stステップとしてオススメしているのが【尿検査】です。
これは非侵襲性の検査(簡単に言うと、痛くない検査)であり、猫さんに負担を掛けることなく、腎臓の働きをチェックすることが可能です。
尿検査の流れ
パターン1【 病院で採尿+診察 】※ご自宅での採尿が難しい方向け
パターン2【 ご自宅で採尿+診察 】※ご自宅での採尿が可能な方向け
※採尿から3時間以内のものが理想的ですが、ご来院まで3時間以上かかる場合は、冷蔵庫にて保管してください。
パターン3【 ご自宅で採尿・猫さんはお留守番 】※ご事情により来院できない猫さん向け
※採尿から3時間以内のものが理想的ですが、ご来院まで3時間以上かかる場合は、冷蔵庫にて保管してください。
※検査結果により、より詳しい検査が必要な場合は診察に来ていただく可能性がございます。
ご自宅での採尿方法
システムトイレの場合
❶ 下の段に、ペットシーツを裏側にして設置(上の段は猫砂を「少なくする」または「吸収しないビーズやオカラ」を入れる)
❷ 溜まった尿をスポイトで吸い、容器に入れる
※猫砂の混入により、検査に影響が出る可能性があります。
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システムトイレ以外の場合
【猫砂を「少なくする」または、「尿を吸収しないビーズやオカラ」を入れる】
❶ ペットシーツを裏側に設置
❷ 猫砂を「少なくする」または、「尿を吸収しないビーズやオカラ」を入れる
❸ 溜まった尿をスポイトで吸い、容器に入れる
※猫砂の混入により、検査に影響が出る可能性があります。
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【 猫砂の上にペットシーツを裏側にして乗せる 】
❶ 猫砂の上にペットシーツを裏側にして乗せる
❷ 溜まった尿をスポイトで吸い、容器に入れる
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採尿容器
採尿容器は、密閉できるキャップ付きの容器を推奨しております。
市販の小分け用しょう油差しなど、清潔な容器をご使用ください。
サーカス動物病院で提供している採尿キット(スポイトとスピッツ管)をご希望の場合は、お電話にてお問い合わせください。
まとめ
猫慢性腎臓病は早期発見・早期治療がとても大切な病気です。そして、早期発見の鍵はふだんからの定期的な検診にあります。
病院に来れる猫ちゃんは来院しての診察を、なかなか来れない猫ちゃんなら尿検査だけでも、ぜひ定期的な検診の実施をご検討ください。
神奈川県藤沢市湘南台の動物病院
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