猫の飼い主様は、フィラリアという言葉を聞いたことがありますか?
「犬を飼っている友達から聞いたことがある」
「テレビでフィラリア、ノミダニの予防薬のCMを見たことがある」
「愛猫のノミダニの予防はしているけど、フィラリア予防はしていない」
と、いう飼い主様も多いかと思います。
一昔前までは、フィラリア予防は犬がすれば良いものとされてきました。
しかし、近年では猫もフィラリアの予防をすべきだと言われています。
今回は、猫もフィラリアの予防をすべき理由と、予防しなかったらどういう危険があるのかについて詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、愛猫の病気を予防していただけると幸いです。
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📍 目次 ▼ フィラリアとは |
フィラリアとは
フィラリアとは、蚊から感染する小さな寄生虫です。
フィラリアは、蚊の吸血時に動物の体内に侵入し、少しずつ大きくなりながら血管に到達します。
フィラリアにとって居心地の良い寄生先であれば、フィラリアは血管内でさらに成長し、最終的に心臓に留まることが可能です。
犬を含むイヌ科は、フィラリアにとって最も居心地のいい寄生先と言えます。
他の動物種に感染した場合は、その動物の免疫により、多くが成長できず死滅します。
猫のフィラリア感染の実際
イヌ科ではない猫は、フィラリアの予防は必要ないと言われてきました。
しかし、近年ではフィラリアの予防をすべきだと言われています。
それは猫の体内では成長しないとされていたフィラリアが、実は猫の命に関わる悪さをしていることが判明したからです。
ここからは、実際にフィラリアに感染した猫がどうなるかを解説します。
フィラリアに感染した猫の体内で起こること
猫の体内に入ったフィラリアは、猫の高い免疫力のおかげで大半が死にます。
しかし、その死んだフィラリアが原因で、過剰な免疫反応が引き起こされることが分かっています。
過剰な免疫反応は猫の体に強い炎症を引き起こしかねません。
特に、この炎症が肺血管で起きた場合を、フィラリア随伴呼吸器疾患(HARD:heartworm assosiated respiratory disease)と言います。
また現在では、猫の体内で成長できないと言われていたフィラリアが、肺で成長する可能性があることも分かりました。
肺で成長したフィラリアが寿命を迎えると、死骸が肺に詰まり、肺に障害を引き起こします。
フィラリアに感染した猫の症状
フィラリア随伴呼吸器疾患になった猫や肺にフィラリアの死骸が詰まった猫は、以下の症状を出すことが多くなります。
- 咳
- 息切れ
- 体重減少
- 嘔吐
- 食欲不振
さらに悪化すると、突然死してしまうこともあります。
フィラリアの怖いところ
猫のフィラリア感染は、犬のフィラリア感染よりも怖い部分があります。
それは、診断をつけることが非常に難しいことと、治療法がないことです。
診断が難しい理由
診断をつけることが難しい理由の中の一つは、フィラリア感染と似た猫喘息という病気があることです。
猫喘息は猫でよく見られる病気なので、獣医師の判断をつい鈍らせてしまいます。
もう一つの理由は、フィラリア感染を簡単に証明する方法がないことです。
犬の場合は血管内にフィラリアがいることが多いため、1滴の血液で診断が可能です。
しかし、猫に感染したフィラリアは多くの場合、肺の中に寄生します。
そのため犬のように、1滴の血液で簡単に証明することができません。
治療法が無い?
フィラリアを猫の体から取り除く方法は、今のところありません。
駆虫薬で小さなフィラリアを殺すことはできますが、死骸は体内に残ってしまいます。
また、肺に詰まっているフィラリアを、一つ一つ手術で取り除くことはできません。
もしフィラリア随伴呼吸器疾患が起きた場合は、フィラリアの治療ではなく肺のダメージを抑える治療が行われます。
例えば、
- 炎症を止める治療
- 酸素吸入
- 気管支を広げる治療
などがあります。
治療がうまくいっても、後遺症が残る場合も数多くあります。
室内で飼っていれば安全?
室内にいれば安全だと思っている飼い主様も多いかと思いますが、室内飼いの猫でもフィラリアに感染します。
ある論文では、日本の約10%の猫はフィラリアに感染している、したことがあると報告されています。
その10%の猫のうち40%が室内で飼育されている猫でした。
このような報告から、室内で飼育していてもフィラリアの予防が必要と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
猫ちゃんのフィラリア感染がどれほど怖いものか、治療が難しいかがお分かりいただけたかと思います。
大切なことは、病気になる前に防ぐことです。
室内にいても、蚊に刺されることや、ノミダニの感染を防ぐことは難しい場合が多いです。
もちろんなるべく蚊やノミダニの侵入を防ぐ工夫をしていただくのも、一つの予防になります。
その上で、もし感染しても大丈夫なように、体内のフィラリアやノミダニを定期的に駆虫していきましょう。
最近では、フィラリアの予防とノミダニの予防が一緒にできる薬も出ています。
猫のフィラリア、ノミダニ予防について、ご相談などありましたらお気軽に当院までお問合せください。
その子に合った予防方法を一緒に探していきましょう。
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