お知らせ news

犬のリンパ腫について|早期発見のポイントと治療法を解説

2025.04.07

犬のリンパ腫は高齢の犬で、比較的よく遭遇する悪性腫瘍です。
リンパ腫は症状に気がついた時には病気が進行し、治療が困難になることも少なくありません。

今回の記事では犬のリンパ腫について詳しく解説し、早期発見のポイントもお伝えします。
特に高齢犬の飼い主様は、ぜひ最後までお読みいただき、リンパ腫の理解を深めましょう。

 📍 目次

 ▼ 犬のリンパ腫とは
 ▼ リンパ腫になるとどんな症状が出るの?
 ▼ 犬のリンパ腫は治療しないとどうなる?
 ▼ リンパ腫の治療
 ▼ リンパ腫の予後を改善するためにできること
 ▼ まとめ

 

犬のリンパ腫とは

リンパ腫は免疫系の重要な役割を担うリンパ球が腫瘍化する悪性腫瘍です。
リンパ腫は、犬のがんの中で7〜24%程度を占めるとされており、特に中高齢の犬に多く見られます。
犬のリンパ腫は、

  • ゴールデンレトリバー
  • ラブラドールレトリバー
  • ボクサー
  • バーニーズマウンテンドッグ

などの犬種に好発すると言われています。

 

リンパ腫になるとどんな症状が出るの?

?マークのチワワ

「犬がリンパ腫になるとどうなるの?」
このような疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか。
犬のリンパ腫にはいくつかの種類があるため、さまざまな症状に注意しなければなりません。
ここではリンパ腫の種類について詳しく解説していきます。

多中心型リンパ腫

多中心型リンパ腫は犬のおいて、もっとも一般的なリンパ腫の1つで、全体の約80〜85%を占めるとされています。
多中心型リンパ腫は、

  • 脇の下
  • 膝の裏
  • 内股

などの体表のリンパ節が腫れてくることで発見されることが多いです。
腫れたリンパ節は通常、痛みを伴わず、触ると硬く、ゴムのような感触があります。

消化器型リンパ腫

消化器型リンパ腫は多中心型リンパ腫に次いで、2番目に多く見られます。
消化器型リンパ腫は、胃や小腸などの消化管や、消化管のリンパ節に発生します。
嘔吐や下痢などの消化器症状が見られますが、一般的な消化器疾患と症状が似ているため、注意が必要です。

皮膚型リンパ腫

皮膚型リンパ腫の発生は犬においては比較的まれです。
皮膚型リンパ腫の初期症状には皮膚の赤みや腫れ、かゆみなどが挙げられます。
これらの症状は犬アトピー性皮膚炎などとにているため、診断が難しいことがあります。
特に高齢になってからの皮膚のトラブルは皮膚型リンパ腫に要注意です。

縦隔型リンパ腫

縦隔型リンパ腫は胸腔内にあるリンパ節や胸腺に発生するタイプのリンパ腫です。
腫瘍が大きくなると周囲の肺を圧迫することで、咳が出たり、呼吸が苦しくなることがあります。

 

犬のリンパ腫は治療しないとどうなる?

!マーク

リンパ腫は肝臓や脾臓など全身に転移しやすく、急激な体重減少が見られることが多いです。
また、悪性度も高く、無治療の場合は数ヶ月で命を落とす可能性が高いとされています。
リンパ腫は早期に治療を開始することで、生存期間を延ばし、生活の質を向上させることが可能です。
愛犬に異常を感じた場合は、すみやかに獣医師に相談することが重要ですね。

 

リンパ腫の治療

犬のリンパ腫は早期発見し、適切な治療を行うことで、予後を改善できることが多いです。
リンパ腫の治療は抗がん剤を使用してがん細胞を攻撃する化学療法が中心であり、特に多中心型リンパ腫に効果的です。
化学療法では多剤併用療法が推奨されており、複数の抗がん剤を組み合わせることで治療効果を高めることを目指します。
しかし、抗がん剤治療では食欲不振や嘔吐などの副作用が発生する可能性があるので注意しましょう。

皮膚に孤立した腫瘤がある場合や、特定の臓器に限局したリンパ腫の場合には外科的に腫瘍を切除することがあります。
治療の選択肢は、犬の健康状態やリンパ腫の進行度に応じて異なるため、獣医師との相談が重要です。

 

リンパ腫の予後を改善するためにできること

体重計に乗っているミニチュアダックスフンド

犬のリンパ腫の予後を改善させるためには症状が出る前に発見することが大切です。
リンパ腫を早期発見するには普段から犬の健康状態に気を配り、定期的な健康診断を受けましょう。
定期的に獣医師による健康診断を受けることで、リンパ腫の早期発見が可能になります。
特に高齢犬やリンパ腫のリスクが高い犬種では、定期的なチェックが重要です。

 

まとめ

犬のリンパ腫は早期発見・早期治療が非常に重要です。
日頃から愛犬の健康状態をよく観察し、少しでも異変を感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。
また、定期的な健康チェックも、愛犬の健康を守る上で大切です。
愛犬の健康状態が心配な方は、気軽に当院までご相談ください。

 

大切な愛犬を感染症から守る2025年春の予防キャンペーン

 

神奈川県藤沢市湘南台の動物病院

サーカス動物病院

⏰ 診察時間

総合科(予約優先制)・皮膚科・耳科・歯科診療(完全予約制)最終受付:午前11:30まで/午後17:30まで※祝日(お盆・年末年始を除く)の場面でも曜日ごとの診療時間は通常通りです。※毎月第3火曜日の午後は休診時間となります。

📞 電話番号

  0466-52-7541

 

📱 WEB予約

💡 予約状況が確認でき、24時間いつでも受付可能なWEB予約がオススメです。