愛犬の健康を守るためには、日頃からのスキンシップが大切です。
愛犬をなでていると、ふと気になるしこりを見つけたことのある飼い主様は多いのではないでしょうか。
その中でも、乳腺腫瘍は高齢のメス犬でよく見られる腫瘍であり、早期発見・早期治療が重要です。
今回は犬の乳腺腫瘍について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、乳腺腫瘍の早期発見にお役立てください。
📍 目次 ▼ 犬の乳腺腫瘍はどんなところにできるの? |
犬の乳腺腫瘍はどんなところにできるの?
犬のお腹には左右対称に乳腺が4〜5対あります。
乳腺腫瘍は後ろ足の付け根に近い乳腺にできやすい傾向があります。
はじめのうちは小さいしこりが後ろ足の内側に隠れていることが多いので、飼い主様は見つけにくいです。
また、乳腺腫瘍は1つだけでなく、複数の乳腺に同時にできることもあります。
乳腺腫瘍の原因
犬の乳腺腫瘍の明確な原因は、まだ解明されていません。
しかし、ホルモンの影響が深く関わっていると考えられています。
そのため、若い時期に避妊手術を受けていない場合は乳腺腫瘍の発生率が高くなることが報告されています。
また、乳腺腫瘍の発生には犬種も関係しており、
- チワワ
- ダックスフント
- マルチーズ
- コッカースパニエル
などの純血種で多いとされていますね。
乳腺腫瘍を放置するとどうなるの?
犬の乳腺腫瘍は初期段階では小さなしこりがあるだけで、無症状なことが多いです。
しかし、乳腺腫瘍が進行し、腫瘍が大きくなることで痛みや不快感を引き起こし、犬の生活の質が低下してしまうことがあります。
さらに、腫瘍が破裂したり、自壊することもあり、出血や感染のリスクが高まることもあります。
これらのトラブルは乳腺腫瘍が良性であった場合でも見られるので注意しましょう。
このように、乳腺腫瘍は大きくなると手術が困難になったり、身体への負担が大きくなったりする可能性があります。
また、乳腺腫瘍が悪性であった場合はリンパ節や肺に転移が進むことが多く、命に関わることもあります。
早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守る上で非常に重要ですね。
犬の乳腺腫瘍の治療
犬の乳腺腫瘍の治療はおもに外科手術による腫瘍の切除が基本です。
乳腺腫瘍は腫瘍の大きさや位置によって、腫瘍のみの切除や乳腺の片側全摘出など、状況に応じた外科手術を行います。
良性でも腫瘍が大きくなると、手術の負担が大きくなるので、小さいうちに手術で摘出するのが望ましいですね。
また、乳腺腫瘍が悪性であった場合には術後に抗がん剤などの補助療法を行うこともあります。
乳腺腫瘍を早期発見するには
犬の乳腺腫瘍を早期に発見するためには、定期的な健康診断での乳腺の触診が重要です。
初期段階では、しこりは小さく、痛みを伴わないため、飼い主様が気づきにくいことがあります。
7歳以上の高齢犬では年に2回以上の健康診断が推奨されています。定期的に健康診断を受け、触診を行ってもらうことで乳腺腫瘍の早期発見につながりますね。
触診でしこりが見つかった場合は、そのしこりだけでなく、体の他の部分にも異常がないか、リンパ節に腫れがないかを丁寧にチェックします。
特に、悪性の乳腺腫瘍は転移のリスクがあるため、全身の状態を確認することが重要です。
まとめ
乳腺腫瘍は早期発見・治療により、多くの場合で良好な経過が期待できる病気です。
愛犬の健康のために、定期的なスキンシップと観察を心がけ、少しでも気になることがあれば、迷わず獣医師に相談することをおすすめします。
当院では健康診断に力を入れており、乳腺腫瘍をはじめとする病気の早期発見に力を入れています。
健康診断をご希望の方は、気軽にお問い合わせください。
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