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犬のシャンプーでトラブル発生?|お家で犬のシャンプーをする際の注意点

2025.04.24

ご自宅で犬のシャンプーをしたあと、皮膚の状態が悪くなってしまったことがありますか?
自宅で犬のシャンプーをするのは大変ですが、犬が汚れていたり皮膚の状態が良くないと、シャンプーしてあげたくなりますよね。
犬の皮膚の状態を良くするために行うシャンプーも、注意点を間違えていると逆に皮膚のトラブルを招いてしまうことがあります。

今回は、そのような悲しい事態を避けるため、シャンプーによる皮膚のトラブルとシャンプーの取り扱いについて解説いたします。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の皮膚管理に役立てていただけると幸いです。

 📍 目次

 ▼ シャンプー後って実は皮膚が乾燥します
 ▼ どうして乾燥してしまうの?
 ▼ シャンプー後の乾燥肌を防ぐには
 ▼ シャンプーの保管の仕方ってどうしたらいいの?
 ▼ まとめ

お風呂の中に入っているチワワ

 

シャンプー後って実は皮膚が乾燥します

シャンプー後は皮膚が乾燥するということをご存知ですか?シャンプーは皮膚の状態が良くない時に行うことが多いので、シャンプーをすることで皮膚の状態がよくなると思ってしまいがちです。
しかし、実はシャンプー直後は皮膚は乾燥するため、刺激に対して弱い状態になります。
当院では、皮膚の乾燥状態を測定できるTEWL(経表皮水分蒸散量)検査を実施することができます。
TEWL検査は、皮膚のバリア機能を評価したいときや、皮膚のバリア機能障害に関与する疾患が疑われたときに行う検査です。
皮膚の乾燥度合いを数値化することで、現状の把握や治療効果などを正確に判断することができます。
この機械で皮膚の状態を測定すると、シャンプーをした日の翌日をピークに皮膚は乾燥し、3日経ってもシャンプー前より乾燥していると言われています。

 

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どうして乾燥してしまうの?

それでは、シャンプー後に皮膚が乾燥してしまうのはなぜなのでしょうか。
シャンプー後の乾燥肌の原因について考えましょう。

皮膚を濡らすこと

お湯で洗顔や洗い物をすると手が乾燥しますよね。
それは、皮脂がお湯に親和しやすいため、お湯で洗い流されてしまうためです。
犬のシャンプーはぬるま湯で行いますが、ぬるま湯で皮膚を濡らすと犬の皮膚も同じように乾燥してしまいます。
皮脂は、皮膚を守るためのバリアのような役割を担っています。
そのため、お湯で濡らして一時的に皮脂を落とし、シャンプーの有効成分を浸透させることは重要です。
しかし、その状態のままでは、皮膚が乾燥したままになってしまいます。

シャンプー剤での洗浄

犬のシャンプー剤にも種類がいくつかあることをご存知ですか?
シャンプーは、

  • 洗浄作用の成分
  • 保湿の役割を担う成分
  • 抗菌作用のある成分

など様々な要素で構成されています。
必要以上の洗浄効果があるなど、シャンプーの特性が犬の皮膚に合っていないシャンプー剤を選択してしまうと、犬の皮膚が乾燥する原因になります。

ゴシゴシ洗い

犬のシャンプーを行う際にゴシゴシ洗ってしまうのも皮膚の乾燥の原因となります。
脂漏症や汚れがひどいときは、ついしっかり綺麗にしようと爪を立てたり硬いスポンジを使ってゴシゴシ洗いがちです。
ゴシゴシ洗いは、皮膚が乾燥するだけでなく、表面に小さな傷をたくさん作ってしまいます。
シャンプー剤を直接犬の体に垂らし、犬の体で泡立てるのも、ゴシゴシ洗いと同じで皮膚に力がかかりすぎる原因です。

シャワーを浴びているトイプードル

 

シャンプー後の乾燥肌を防ぐには

犬の皮膚状態を心配してせっかく行ったシャンプーで皮膚の状態が悪くなってしまうととても悲しいですよね。
シャンプーによる皮膚の乾燥を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。

刺激の強いシャンプーを使用しない

犬のシャンプーにはそれぞれの役割があります。
それぞれの犬の皮膚の悩みにあったシャンプーを選択しましょう。

犬の皮膚の状態をしっかり理解してシャンプーを選んであげることが皮膚トラブルの予防になります。

ゴシゴシ洗いをしない

犬のシャンプーをお家で行うときは、正しい方法で行いましょう。
お湯は大体35〜37度くらいのぬるま湯で、弱い水圧のシャワーや濡らしたタオルを使って優しく全身を軽く洗い流します。これが予洗いです。
その後、別の容器にシャンプーを泡立てます。
泡立ち用のスポンジ等を使用してきめ細かい泡を作ったら、犬の皮膚にのせ、優しく全身を洗います。
このとき、特に皮膚トラブルの気になる場所があればそこを最初に洗浄することで少しの時間シャンプーを皮膚につけておくことが可能です。
しっかり全身洗ったら、最初に予洗いした時と同じ温度のぬるま湯で優しく洗い流しましょう。

シャンプー後の保湿をしっかりする

皮膚トラブルのある犬の飼い主様にぜひ行っていただきたいのが、シャンプー後の保湿です。
シャンプー後に使うことのできる保湿剤としては、コンディショナーのようなものだけでなく、洗い流す必要のないローションタイプやスプレータイプの保湿剤もあります。
シャンプーを嫌がってしまう乾燥肌の犬にも、洗い流す必要のない保湿剤は適していますね。
それぞれの犬やご家庭に合ったタイプの保湿剤を選択しましょう。

タオルに包まれているヨークシャーテリア

 

シャンプーの保管の仕方ってどうしたらいいの?

犬の皮膚の健康を守るのに、シャンプーの保管方法も重要です。
犬のシャンプーは人間のお風呂と違い毎日は使用しないため、保管している時間も長くなりますよね。
シャンプーは、お風呂や流しで使うことが多いですよね。
そのような場所で使用するシャンプーは雑菌が繁殖しやすく、適切に管理できていないと雑菌だらけになってしまいます。

  • 温度の低い風通しの良い場所で保管しましょう
  • 事前に小分けのボトルに分けて保存しましょう
  • 使用期限を守りましょう

これらを守ることで品質の劣化を防ぎ、清潔なシャンプーで洗うことで初めて、シャンプーの効果を期待できます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はシャンプーによる皮膚トラブルについて解説いたしました。
病院やトリミングサロンでお家でのシャンプーの指示が出ても、どのように行ったらいいかわからない、正しいシャンプー方法を知らなかったという方は多いのではないでしょうか。
この記事を最後までお読みいただいた皆様には、シャンプーは正しく行い、きちんと保管しないと逆に皮膚トラブルを招く可能性があることをご理解いただけたと思います。
適切なシャンプーを選ぶには、適切に犬の皮膚トラブルの原因を診断し、目的に合ったシャンプー剤を使用する必要があります。
当院では、犬の皮膚の健康のためにスキンケアは欠かせないものであると考えています。
犬のスキンケアにお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。

 

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