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犬の腎臓病について|いつもよりおしっこが多いのは腎臓病かも?

2025.01.24

犬の腎臓病について|いつもよりおしっこが多いのは腎臓病かも?

腎臓病は犬の病気の中でも特に注意が必要な病気の一つです。
犬の腎臓病は初期段階では症状が現れにくく、発見が遅れることが多い病気です。
しかし、早期に発見し適切な治療を行うことで、犬の生活の質を維持し、予後を大きく改善することが可能です。

今回は犬の腎臓病の症状と予後について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、犬の腎臓病についての理解を深めましょう。

 📍 目次

 ▼ 犬の腎臓病とは
 ▼ 犬の腎臓病の症状
 ▼ 犬の腎臓病の予後
 ▼ まとめ

 

犬の腎臓病とは

犬の腎臓病は腎臓の機能が低下することで起こる病気です。
老廃物がうまく排泄できずに体にたまることで様々な症状を引き起こします。
犬の腎臓病は慢性腎臓病と急性腎臓病に分けられます。
急性腎臓病は感染症などが原因で腎臓が急激に弱る病気で、早期に治療すれば腎臓の機能が回復する可能性があります。
一方慢性腎臓病は、時間をかけて腎臓が弱っていくため、症状が出るころには腎臓の機能はかなり低下しています。
慢性腎臓病は早期に治療しないと腎臓の機能が回復しないため注意が必要です。
慢性腎臓病は高齢になるほど、かかるリスクがあがります。
高齢の犬を飼っているご家族の方は特に注意しましょう。

水飲んでいるフレンチブルドッグ

 

犬の腎臓病の症状

犬の腎臓病には慢性腎臓病と急性腎臓病があることは分かりましたね。
では腎臓病にはどのような症状が出るのでしょうか。
腎臓病の症状は慢性と急性でそれぞれ異なります。
それぞれの症状について解説していきます。

 

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急性腎臓病の症状

犬の急性腎臓病は急激に腎臓の機能が低下するため、

  • 食欲が落ちる
  • 嘔吐
  • 尿が出なくなる
  • ぐったりする

といった症状が早ければ数日で進行していきます。
犬の様子がいつもと違う時は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

慢性腎臓病の症状

犬の慢性腎臓病は初期段階では症状がほとんどあらわれません。
わずかに飲水量や尿量の増加がある程度です。
少し飲水量や尿量が増えただけではすぐに病院に行こうとは思わない人も多いですね。
初期段階で治療が行われないと病気が進行していきます。
慢性腎臓病が進行するにつれて以下のような症状がみられます。

  • 飲水量が増える、尿量が増える
  • 食欲が落ちる、体重が落ちる
  • 口臭や口内炎がでる
  • 嘔吐や下痢、便秘がある
  • 毛のつやが悪くなる
  • ふらつきや貧血になる

これらの症状は腎臓の機能が大きく低下した時点であらわれることが多いです。
症状が現れた時点で病気が進行している可能性があるということですね。

慢性腎臓病がさらに進行すると、尿毒症と呼ばれる状態に陥る可能性があります。
尿毒症は、腎臓が老廃物を排出できなくなり、毒素が体内にたまることで命に関わる状態です。
尿毒症の症状には

  • けいれんや昏睡状態
  • 激しい嘔吐や下痢
  • 脱水症状

などが現れることがあります。
尿毒症を起こす前に治療で進行を遅らせることが重要です。
目に見える症状がほとんどなくても、検査で慢性腎臓病を見つけることは可能です。
症状がなくても定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

点滴の道具

 

犬の腎臓病の予後

腎臓は一度壊れてしまうと完全に回復することは難しい臓器です。
特に犬の慢性腎臓病は進行性の病気であり、完全に治癒することは難しいです。
慢性腎臓病の予後は病気の進行具合によって異なります。
IRIS(国際獣医腎臓病研究グループ)というグループが出している病気の進行具合と症状の分類についてご紹介します。

慢性腎臓病のステージ

ステージ1

ステージ2

ステージ3

ステージ4

症状

無症状

軽度の多飲多尿

食欲低下・嘔吐など

尿毒症

腎臓の機能

100%~33%

33%~25%

25%~10%

10%以下

慢性腎臓病のステージが進めば進むほど腎臓の機能は落ちていくことがわかりますね。
病期が進行するほど予後も悪くなってしまうということです。
しかし、早期発見と適切な治療を行うことで予後を大幅に改善することが可能です。

慢性腎臓病は、初期段階であれば食事療法や薬物療法で腎臓の負担を軽減することができます。
早期に治療すればそれだけ病気の進行を遅らせることができ、予後も大きく変わります。
慢性腎臓病の予後をよくするには、治療を継続することも重要です。
定期的に動物病院で検査を受け、必要に応じて治療の見直しを行う必要があります。

 

まとめ

犬の腎臓病は、早期発見と適切な治療が鍵となる病気です。
特に慢性腎臓病は、症状が現れた時点で病気が進行しているケースが多いです。
しかし、早期に発見し治療することで犬の寿命を延ばすことが可能です。
犬の腎臓病の早期発見には定期的な健康診断が必要になります。
普段から犬の様子を注意深く観察し、動物病院で健康診断を受けることが重要です。

当院では腎臓病に関する治療はもちろん、健康診断も犬の年齢などにあわせて最適なプランをご提案させていただきます。
犬がよく水を飲んでいる、尿が多いといった症状のほかに健康診断についてもお気軽に当院へご相談ください。

 

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