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猫の慢性腎臓病について|水をたくさん飲むのは慢性腎臓病かも?

2025.01.04

猫の慢性腎臓病について|水をたくさん飲むのは慢性腎臓病かも?

キャリーの中に入っている猫

猫は腎臓病になりやすい動物として知られています。
特に慢性腎臓病は高齢の猫に多く見られる病気の一つで、進行すると命に関わる可能性があります。
猫の慢性腎臓病は早期の発見と適切な治療が重要です。

今回は、猫の慢性腎臓病について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、猫の健康を守るために参考にしてください。

 📍 目次

 ▼ 猫の慢性腎臓病の症状
 ▼ 猫の慢性腎臓病の治療方法
 ▼ 猫の慢性腎臓病の予後
 ▼ 猫の慢性腎臓病を早期発見するためには?
 ▼ まとめ

猫の慢性腎臓病の症状

慢性腎臓病の初期症状はわかりにくいことが多く、無症状であるか飲水量や尿量の増加がある程度です。
慢性腎臓病が進行するにつれて以下のような症状が見られます。

  • 飲水量が増える、尿量が増える
  • 食欲が落ちる、体重が落ちる
  • 口臭や口内炎がでる
  • 嘔吐や下痢、便秘がある
  • 毛のつやが悪くなる
  • ふらつきや貧血になる

これらの症状は腎臓の機能が50%以上失われた時点で現れることが多く、症状が現れた時点で病気が進行している可能性があります。
慢性腎臓病がさらに進行すると、有害物質を尿中にためこむ尿毒症という症状が進行してしまい、命に関わります。
目に見える症状がほとんどなくても、検査で慢性腎臓病を見つけることは可能です。
飲水量や尿量の増加があった時はもちろん動物病院へ行くことをおすすめしますが、症状がなくても定期的な健康診断が重要ですね。

 

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猫の慢性腎臓病の治療方法

腎臓は一度壊れてしまうと完全に回復することは難しい臓器です。
しかし進行を遅らせるための治療を行うことができます。
治療には症状の進行具合や猫の体調によって様々な方法があります。

食事療法

食事療法では腎臓に負担をかけないように、塩分を調節し低リン・低タンパクの療法食に切り替えます。
慢性腎臓病専用の療法食は腎臓の機能を保護し、病気の進行を遅らせる効果があります。
嗜好性が低い場合があるため、猫が好む味や形状の療法食を見つける工夫が必要です。
食事だけではなく飲水も重要な治療です。
水分をたくさん摂取することで、脱水を防ぐとともに腎臓にたまった有害物質を排泄させます。
自宅では水飲み場を増やしたり、流水であげたりと猫が水をたくさん飲める環境を作りましょう。

投薬治療

慢性腎臓病の治療には高血圧の時には血圧を下げる薬を、タンパク尿が出ている時には腎臓の負担を軽くする薬が使用されます。
貧血がおこっている時は、赤血球の生成を促す薬が処方される場合もあります。
腎臓に負担をかけないようにリンやタンパク質を吸着するサプリメントなども効果的です。
猫の症状に応じて適切な薬を投与することで、腎臓の機能をサポートします。

点滴治療

点滴治療は腎臓の機能が低下している猫にとって重要な治療方法です。
猫の皮膚の下に水分を注入することで、体内の水分バランスを保つことができます。
動物病院で行うほか、飼い主が自宅で実施するケースもあります。
自宅で点滴治療を行う場合は、獣医師から適切な指導を受けましょう。

 

猫の慢性腎臓病の予後

猫の慢性腎臓病は完治が難しい病気です。
慢性腎臓病の予後は猫の年齢や病気の進行具合、治療の効果によって異なります。
病気が進行すればするほど、余命は短くなってしまいます。
しかし早期の段階で病気を発見できれば、進行を大幅に遅らせることが可能です。
慢性腎臓病を早期発見し適切なケアを行うことで猫の生活の質(QOL)を向上させることができます。
慢性腎臓病の予後をよくするには、治療を継続することが重要です。
定期的に動物病院で検査を受け、必要に応じて治療の見直しを行う必要がありますね。

診察受けているグレーの猫

 

猫の慢性腎臓病を早期発見するためには?

猫の慢性腎臓病を早期発見するには定期的な健康診断が重要です。
若い猫では年に1回、7歳以上の猫は年に2回の健康診断が推奨されています。
健康診断を行うことで、家では特に気になる症状がなかったとしても慢性腎臓病を発見できる可能性があります。
早期発見早期治療を行うためにもぜひ健康診断を定期的に受けるようにしましょう。

 

まとめ

猫の慢性腎臓病は、症状が現れた時点で病気が進行しているケースが多いです。
進行すると命に関わる怖い病気ですね。
しかし早期に発見し治療することで猫の寿命を伸ばすことが可能です。
慢性腎臓病の早期発見には定期的な健康診断が必要になります。
継続して治療することで病気の進行を遅らせ、猫の生活の質を維持することが可能です。
猫の健康を守るためにも、普段からの観察と健康診断の受診を心がけましょう。

当院では慢性腎臓病の治療はもちろん、猫の健康診断も最適なプランをご用意しております。
猫がよく水を飲む気がする、尿が多い気がするといった症状のほかに健康診断についてもお気軽に当院へご相談ください。

 

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