猫は腎臓病になりやすいと聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。
中でも、慢性腎臓病は高齢の猫に多く見られる病気の一つです。
慢性腎臓病は進行すると命に関わることもあり、早期発見と適切な治療が大切です。
今回は猫の慢性腎臓病についてや、健康診断の重要性を解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛猫と少しでも長く、幸せに過ごすためにお役立てください。
📍 目次 ▼ なぜ、猫は慢性腎臓病になりやすいの? |
なぜ、猫は慢性腎臓病になりやすいの?
猫が慢性腎臓病になりやすい理由は明確にはわかっていません。
一説には、猫は元々砂漠地帯で暮らしていたため、水分を効率的に利用するために尿を濃縮して排泄する習慣があります。
このため、腎臓で水分を再吸収し、尿を濃縮する必要があり、腎臓に負担がかかりやすいとされていますね。
高齢になるとリスクが高まり、10歳以上の猫では約30〜40%が慢性腎臓病を発症すると言われています。
他にも、ペルシャなどの特定の猫種は遺伝的に腎臓病になりやすい場合もあるので注意しましょう。
慢性腎臓病の症状
猫の慢性腎臓病は腎臓の機能が徐々に低下するにつれて、
- 飲水量や尿量の増加
- 口内炎や口臭
- 嘔吐
- 便秘や下痢
- 毛ヅヤの悪化
などの症状が見られます。
これらの症状は腎機能が50〜75%程度失われた段階で現れることが多く、初期段階では見逃されやすいです。
進行すると、尿毒症による激しい嘔吐や食欲不振など、より深刻な症状が現れます。
猫の慢性腎臓病を早期発見することでどうなる?
慢性腎臓病は完治が難しい病気ですが、早期発見することで進行を遅らせることが可能です。
慢性腎臓病を早期に発見することで、
- 食事内容の見直し
- 水分摂取の促進
- 必要に応じた投薬治療
などの対策を取ることができます。
慢性腎臓病の症状が現れる前に発見し、対策を開始することが重要ですね。
健康診断を活用しよう
慢性腎臓病を早期に発見するためには定期的な健康診断が重要です。
若い猫は年に1回、7歳以上の猫は年に2回の健康診断を受けることが推奨されています。
健康診断では、
- 血液検査
- 尿検査
- 超音波検査
などを行い、腎臓の状態を詳しくチェックします。
特に、SDMAという腎臓病の早期マーカーを含む検査が有効です。
健康診断で慢性腎臓病を発見することで、病気の進行を遅らせるための治療が可能になります。
猫の定期的な健康診断の重要性
慢性腎臓病以外にも定期的な健康診断は病気の早期発見や予防において非常に重要です。
猫は痛みや不調を隠す傾向があり、症状が現れた時には病気が進行していることが多いです。
定期的な健康診断を受けることで、隠れた病気を発見し、適切な治療を行うことができますね。
また、健康診断では獣医師から生活習慣やお手入れについてアドバイスを受けることもでき、自宅でもよりよいケアが可能になります。
猫の健康寿命を延ばすためにも、定期的に健康診断を受けましょう。
まとめ
猫の慢性腎臓病は症状が現れてからでは、すでに病気がかなり進行していることが多く、治療の選択肢も限られてしまいます。
定期的な健康診断を受けることで、慢性腎臓病を早期に発見し、適切な治療を開始することができます。
これにより、愛猫の生活の質を維持し、より長く健康に過ごすことができますね。
当院では、猫の年齢や状態に応じた最適な健康診断のプランをご用意しております。
愛猫の健康管理について、ご不安な点やご質問がございましたら、気軽にご相談ください。
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