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より永く一緒に過ごすために【 心臓検診 】をおすすめします。

2024.07.18

当院では、
大切な愛犬・愛猫とより永く健康に過ごせるよう、
定期的な検診を推奨しております。

今回は、
その中でも極めて重要な【 心臓検診 】の重要性について分かりやすく解説します。

 📍 目次

 ▼ 心臓の役割
 ▼ 犬の代表的な心臓病と症状
 ▼ 猫の代表的な心臓病と症状

心臓の役割

心臓は、全身に血液を巡らせるための大切な臓器です。


 保険会社によるペットの死因のランキングでは、
 犬は2位 、 猫は4位
 高い順位でペットの生死と強く関わる臓器です。

 


この生死と強く関わる【 心臓 】が病に侵されると、
どんな症状が出るか、ご存知ですか?

犬と猫の代表的な心臓病で、
多く認められる症状について紹介します。

犬の代表的な心臓病と症状

犬で最も多い心臓病は
僧帽弁閉鎖不全症 (そうぼうべんへいさふぜんしょう)です。

🚨 主な症状

◉ 発咳や元気の低下

◉ 興奮すると呼吸が苦しくなったり、
  舌の色が紫色(チアノーゼ)になったりします。

◉ さらにひどいと、、、
  急に倒れてしまうこと(失神)や
  呼吸困難に陥ってしまう場合もあります。


これらの症状は
ご高齢の犬で認められることが多いですが、
日本で多く飼育されるチワワやポメラニアンなどは、
5歳程度の中高齢でも罹患する可能性があります。

 

🩺 治療

僧帽弁閉鎖不全症の多くは、内科的治療で症状を改善させたり、進行を遅らせたりすることが可能であり、早期発見、早期治療が長生きにも繋がります。

🌡️ 検査の重要性

治療介入が可能であった犬は、治療を行わなかった犬と比べ【 心不全 】と呼ばれる重篤な病態になるまでの時間が15ヶ月ほど遅かったとの研究もあり、早期発見・早期治療介入が重要であると考えられます。

ご家族の愛犬との健康に過ごせる時間をより長く得るために一度検査してみるのも良いかもしれません。

 

猫の代表的な心臓病と症状

猫で最も多い心臓病は 心筋症 です。

特に肥大型心筋症(HCM)が多く、
年齢問わず、若くして見つかる子もいれば中高齢で見つかる子もいます。

9歳以上の猫では、実に30%近くが罹患しているとの報告もあるほど猫ではメジャーな病気となります。

メインクーン・ラグドールで、
肥大型心筋症(HCM)の原因となる遺伝子変異が発見されており、遺伝子検査によって発症リスクを評価することも可能です。

 

🚨 主な症状

◉ 興奮時の開口呼吸(呼吸困難)
◉ 血栓塞栓により急に後肢が動かせなくなる など


これらの症状は、
ある程度病態が進行すると認められる場合が多く
薬によって改善できない場合もあります。

 

🌡️ 検査の重要性

特に血栓塞栓を起こしたネコちゃんは
【 発症後の平均寿命が11.5ヶ月 】との報告もあり、
最悪退院出来ずに亡くなってしまう場合もある非常に怖い病気です。

以上から症状が出てから治療するのではなく予防が重要であると考えられます。

 

猫は犬と比べると
『実は心臓病を患っていました』と偶然見つかったり、

 

はたまた重い症状が出てから気が付くことが多いため、
まずは愛猫の【 今の心臓の状態 】を把握することをおすすめします。

 

◉ 最後に

定期的に心臓の健診を受け、
愛犬・愛猫の心臓の状態を把握することで、前回との違いを比べることや、異常の有無を調べることができ、心臓病で苦しむリスクを減らすことにつながります。

 

「 まだ大丈夫 」という根拠のない自信が、後悔を招いてしまわぬよう、定期検診で「 根拠のある、大丈夫 」を重ねていきましょう。

 

 

2024年7月19日

サーカス動物病院 総合診療科

 

⏰ 診察時間

📞 電話番号

  0466-52-7541

 

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