お知らせ news

犬の歯茎から出血している?|犬の歯茎からの出血、その原因と対処法とは?

2025.11.17

おもちゃを噛む白い犬

「歯磨きをするといつも出血する」
「おもちゃをかじった後、血がついていた」
「歯が抜けた後、歯茎から出血していた」
このような経験があるご家族も多いのではないでしょうか。

この記事を最後まで読んでいただき、原因や対処法について理解を深めることでご家族の不安を少しでも解消できれば幸いです。

 📍 目次

 ▼ 歯茎からの出血、考えられる原因は?
 ▼ 他に気をつけるべき症状
 ▼ 歯茎からの出血があるとどういう治療になるの?
 ▼ 歯茎からの出血、予防はできるの?
 ▼ まとめ

歯茎からの出血、考えられる原因は?

歯茎からの出血に気がついたとき、ご家族にとって一番気がかりなのは「どうして?」という点ですよね。
ここからは歯茎からの出血が認められる原因にはどのようなものがあるのかを解説します。

歯周病

歯茎からの出血の原因で比較的多いのが歯周病です。
歯周病とは、歯の表面や歯周ポケットについた汚れを放置することによっておこる口の中の病気です。
汚れが長時間歯に付着することで、歯垢が歯石へと変化して歯に鎧のように付着します。
歯石が歯に付着していると、歯周病の歯の近くの歯茎まで細菌が広がり、歯や顎の骨だけでなく歯茎にも炎症を起こすようになります。
歯茎は炎症を起こすと、少しの刺激ですぐに出血を起こすため、歯ブラシや食べものがあたると出血するようになります。
実際、犬の歯磨きのあとに歯ブラシに血が付着していて、出血に気が付かれたというご家族も多いのではないでしょうか。
歯ブラシの当てすぎによる外傷の可能性もありますが、歯周病が原因である可能性も多いですね。

外傷

外傷は歯茎からの出血の原因として非常に多いです。
犬は硬いおもちゃやおやつをかじることが好きですよね。
硬いものを与えること自体は悪いことではありません。
しかし、かじって削れたおもちゃの一部が鋭利になってしまうと危険です。
犬が尖った硬いおもちゃを強く噛んでしまうと、歯茎が傷つく原因になります。

健康な犬の歯茎や口腔内の粘膜は傷の修復が早いという特徴があります。
外傷が原因の歯茎からの出血はすぐ治ることが多いですね。

口腔内腫瘍

高齢の犬で歯茎からの出血が気になる場合は、口腔内に腫瘍ができている可能性もあります。
犬は口腔内に腫瘍ができることは珍しくありません。
しかも犬の口腔内腫瘍は悪性腫瘍であることが比較的多いです。
悪性腫瘍は細胞の増殖が早く、すぐに大きくなろうとするという特徴があります。
急速に大きくなるため、表面が脆くなり裂けやすくなる自壊という現象を起こしやすいですね。
腫瘍が自壊したり、食事の時に犬が腫瘍を噛んでしまったりすると出血を起こします。
腫瘍からの出血の場合、なかなか出血が止まらなかったり、止まってもすぐにまた出血するということが多いです。

乳歯の生え替わり

乳歯の生え替わりのときも歯茎からの出血があります。
犬は通常生後4〜6ヶ月ごろに子犬の時の乳歯が抜け、永久歯へと生え変わります。
このときに出血することは正常な成長過程なので、心配する必要はありません。
乳歯が抜けるときの出血は、ごく少量であることが多く、長時間続くことはほとんどありません。

歯茎を見せるトイプードル

他に気をつけるべき症状

犬の歯茎から出血があるときは、他にも気をつけるべき症状があります。
それは痛みです。
犬は口腔内に痛みがあるときは

  • 口をくちゃくちゃする
  • 涎の量が増える
  • 手や足で口を搔く
  • 壁や床に口を擦り付ける
  • 食事に時間がかかる
  • 口を触られるのを嫌がる

などの変化が出ます。
上記の症状がある場合は、歯茎に炎症が起こって痛みを感じている可能性が高いので、注意が必要です。

直接獣医さんに相談したい!この記事に関して詳しく知りたい!家族の健康を守りたい!ちょっと気になる?ぜひ一度ご相談ください。サーカス動物病院のご予約はこちら

歯茎からの出血があるとどういう治療になるの?

歯周病が原因で出血している場合は、抜歯や歯石除去で口腔内の歯周病菌の数を減らす治療を行います。
歯周病を放置すると、歯茎が減退して歯が抜けたり、顎の骨が溶けて骨折したりすることがあるので、早期の治療が重要です。
口腔内腫瘍が原因の場合は腫瘍の種類を見極め、手術で切除したり、抗がん剤や放射線治療が必要になることも多いです。
外傷が原因の場合は、早期に治りやすいため無治療で様子を見ることも多いです。
傷が大きかったり、治りが悪い場合には、縫合などの外科処置を実施します。

おもちゃを咥えるトイプードル

歯茎からの出血、予防はできるの?

歯茎の疾患は放置すると重症化して治療が難しくなることもあります。
病気の発生を完全に予防することは困難です。
しかし治療が不要な程度に進行を抑えることは、生活を見直したり病気を早期発見することで可能になるかもしれません。
ここからは歯茎の出血の予防法を解説します。

歯周病

歯周病の予防には、毎日の口腔ケアが重要です。
歯に付着した汚れが歯垢になり、それがやがて歯石になることで歯周病が発生します。
そのため、歯磨きで食べカスや歯垢をこまめに除去することができれば、歯石になるのを防ぐことができます。

外傷

外傷の予防としてご家族にできることは、硬すぎるおやつやおもちゃを与えないということです。
犬は硬いものが大好きです
多少歯茎が傷ついて痛みを感じていても、遊んでいるときは夢中になってしまいがちですね。
ご家族の手で曲げられない程に硬いものは、犬の歯茎を傷つけるリスクがあります。
愛犬が痛い思いをしなくていいように与えるおやつやおもちゃを選んであげましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は犬の歯茎から出血がある場合について、考えられる原因や対処法について解説しました。
歯茎からの出血は量が少なく、すぐに止まることが多いです。
しかし何度も出血を繰り返す場合や他の症状も伴っている場合は、すぐ止まるからと放置していると病気が重症化してしまう可能性もあります。
愛犬の歯茎からの出血に気がついたら、早めに原因を突き止めるために動物病院を受診しましょう。

当院では、犬の口腔内の病気や歯科に力をいれています。
愛犬の歯茎の健康にご不安のある方はぜひ、当院までご相談ください。

神奈川県藤沢市湘南台の動物病院

サーカス動物病院

⏰ 診察時間

総合科・歯科:予約優先制 専門皮膚・耳科:完全予約制 【最終受付】午前11:30まで/午後17:30まで【休診日】★…第3火曜日午後※祝日も通常診察(お盆・年末年始を除く)

📞 電話番号

  0466-52-7541

 

📱 WEB予約

💡 予約状況が確認でき、24時間いつでも受付可能なWEB予約がオススメです。