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猫の皮膚のかさぶたについて|考えられる原因や受診の目安を解説

2025.06.24

砂場で座っている白猫

猫の皮膚にかさぶたを見つけたことはありませんか?
猫の皮膚にできるかさぶたは、ただの傷の治りかけに見えても、皮膚病のサインであることがあります。

猫は被毛に覆われているため、皮膚の異常に気づきにくく、気づいたときには広範囲に悪化しているケースも少なくありません。

今回は、猫の皮膚にかさぶたができる原因と、注意すべき皮膚病、日常のケアについて詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、皮膚のトラブルのサインに気づくきっかけにしてください。

 📍 目次

 ▼ 猫にかさぶたができるのはどんなとき?
 ▼ 猫のかさぶたに関連する主な皮膚病
 ▼ 猫の皮膚病を予防・早期発見するには?
 ▼ サーカス動物病院では猫の皮膚診療にも力を入れています
 ▼ まとめ

猫にかさぶたができるのはどんなとき?

猫のかさぶたは、以下のような原因で見られることがあります。

  • 皮膚を引っかいたり、過剰にグルーミングしたときの傷
  • アレルギーや感染症による炎症
  • 寄生虫や真菌の刺激による皮膚損傷
  • ケンカによるひっかき傷や咬み傷

かさぶたは皮膚が傷ついたあとにかさぶたとして固まる自然な反応です。
しかし、慢性的に繰り返す場合は背景に皮膚病が潜んでいる可能性があります。

人間の手のひらの上で寝る茶白の猫

猫のかさぶたに関連する主な皮膚病

猫の皮膚にかさぶたができる原因には、以下のような皮膚病が関係していることがあります。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症は真菌(カビ)が原因で起こる皮膚病です。特に子猫や免疫力の低い猫に多く見られます。

  • 脱毛
  • フケ
  • 赤み
  • かさぶた

が主な症状で、円形脱毛を伴うこともあります。
人や他の動物にも感染することがあるため、早期発見と隔離・治療が重要です。
皮膚糸状菌症は培養検査やウッド灯検査で診断を行い、抗真菌薬での治療が必要です。

好酸球性肉芽腫症候群

好酸球性肉芽腫症候群は、猫特有の皮膚病です。免疫の過剰反応によって皮膚に炎症や潰瘍が起こる病気です。
好酸球性肉芽腫症候群にはかゆみの強いタイプや、無症状で赤いかさぶたのような病変だけが見られるタイプもあります。
体質やアレルギー、虫刺されなどがきっかけになることがあり、再発を繰り返すケースも多いため、長期的なケアが必要です。

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎は、ノミ・食物・環境中のアレルゲンなどが原因となって皮膚に炎症が起こる病気です。
アレルギー性皮膚炎では、首や顔、背中などをかゆがって引っかき、小さな傷やかさぶたが複数見られることがあります。

アレルギー性皮膚炎の治療では、アレルゲンを特定して避けることが一番です。
皮膚バリアのケアや内服治療が併用されることもあります。

ケンカによる外傷・咬傷

屋外で生活している猫や多頭飼育の環境では、ケンカによる外傷や咬み傷がかさぶたになって残ることがあります。
見た目は小さな傷でも、皮下に膿がたまって腫れてしまい、膿瘍になることもあるため注意が必要です。

猫は皮膚が毛に隠れて見えにくいこともあるため、定期的なチェックが重要です。

カラーしている白猫

猫の皮膚病を予防・早期発見するには?

猫の皮膚トラブルは、こまめな観察と環境管理によって予防や早期発見が可能です。

日頃から被毛をチェックする

猫とのスキンシップの際に、毛をかき分けて皮膚の状態を見る習慣をつけましょう。

  • 赤み
  • 脱毛
  • かさぶた
  • かゆがる様子

などに気づけると、早めの対応ができます。

ノミ・ダニの予防を欠かさない

ノミやダニはかゆみやアレルギー、皮膚の感染症の引き金になります。
月に1回の駆虫薬の投与や、寝床・ブラシの清潔管理を徹底しましょう。

猫が外に出ない場合でも、人や他の動物が家に持ち込むこともあるため、ノミ・ダニ予防は重要です。

体質に合った食事と環境づくり

アレルギー体質の猫は、フードや生活環境の見直しで症状が改善することもあります。
低アレルゲンフードの導入や、ハウスダスト対策も予防の一環となります。

早期受診を心がける

皮膚病は早期に治療を始めることで、かゆみや感染の拡大を防ぐことができます。
一度治っても繰り返す場合は、根本的な原因を探る検査が必要になることもあります。

直接獣医さんに相談したい!この記事に関して詳しく知りたい!家族の健康を守りたい!ちょっと気になる?ぜひ一度ご相談ください。サーカス動物病院のご予約はこちら

サーカス動物病院では猫の皮膚診療にも力を入れています

猫の皮膚トラブルは、「毛で見えない」「じっとしてくれない」などの理由で見逃されやすい一方、再発しやすく治療に時間がかかることもある疾患です。

サーカス動物病院では、以下のような皮膚診療に対応しています。

  • 真菌培養・顕微鏡検査による原因の特定
  • アレルギー検査やフードの見直し相談
  • 皮膚に優しいシャンプー・外用薬の処方
  • 慢性皮膚病に対する長期管理・アドバイス

かさぶたなどの気になる皮膚症状が見つかった際は、悪化する前にお気軽にご相談ください。

まとめ

猫の皮膚にかさぶたができる原因には、感染症・アレルギー・外傷などさまざまなものがあります。
一見小さな変化でも、見逃すと範囲が広がったり、強いかゆみやストレスにつながることもあります。

皮膚の異常は、飼い主の早期発見と動物病院での適切なケアが大切です。
当院では猫の皮膚病にも力を入れておりますので、どんな小さな症状でもご相談ください。

神奈川県藤沢市湘南台の動物病院

サーカス動物病院

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