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猫の糖尿病を見逃さない!|猫の命を守る健康診断の重要性を解説

2025.05.10

「最近、猫の水を飲む量が増えてきた気がする」
「猫がご飯は食べているけど、体重が減っている」

猫のこのような症状は糖尿病で見られることがあります。
猫の糖尿病は早期発見が予後を大きく左右する病気の一つです。
しかし、初期症状は気づきにくく、重症化してから糖尿病が発見されることも多いです。

今回は猫の糖尿病について詳しく解説し、早期発見するための方法をお伝えします。
愛猫と健やかに、長く一緒に過ごすためにも、ぜひ最後までお読みください。

 📍 目次

 ▼ 猫の糖尿病はどんな病気?
 ▼ 糖尿病になりやすい猫はいるの?
 ▼ 猫の糖尿病の症状
 ▼ 糖尿病を放置するとどうなる?
 ▼ 糖尿病の早期発見のために飼い主様ができること
 ▼ まとめ

猫の糖尿病はどんな病気?

水を飲む猫

糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足したり、うまく働かなくなったりすることで、血液中の血糖値が上昇してしまう病気です。
インスリンは体内に取り込まれた糖をエネルギーに変えるために必要なホルモンです。
しかし、糖尿病になるとインスリンが正常に機能しないため、糖がエネルギーとして利用されずに血液中に溜まってしまい、高血糖の状態が続いてしまいます。

糖尿病には膵臓からインスリンがほとんど分泌されなくなる1型糖尿病と、インスリン分泌はあるものの、その効果が低下する2型糖尿病があります。
猫の場合はほとんどが2型糖尿病とされていますね。

糖尿病になりやすい猫はいるの?

顔を隠している三毛猫

猫の糖尿病は通常、8歳以上の高齢の猫に見られることが多いです。
その他にも、以下のような原因で糖尿病を発症することがあります。

肥満

肥満は猫の糖尿病のもっとも一般的な原因です。
肥満になると、体内の脂肪細胞が増加し、インスリンが効きづらくなることがあります。
特に、室内飼いの猫は運動量が少なく、カロリー過多になりやすいので注意しましょう。

遺伝的要因

特定の猫種は遺伝的に糖尿病になりやすい傾向があります。

糖尿病の好発猫種には

  • バーミーズ
  • ロシアンブルー
  • ノルウェージャン・フォレスト・キャット
  • アビシニアン

などが挙げられます。
これらの猫種では、注意深く健康状態をチェックすることが重要です。

膵炎やホルモン異常

猫は膵炎や副腎皮質機能亢進症などの他の疾患が糖尿病の原因となることがあります。
これらの疾患はインスリンの分泌や作用に影響を与え、糖尿病のリスクを高めるので要注意です。
糖尿病の併発を防ぐためには原因となる疾患をしっかりとコントロールする必要があります。

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猫の糖尿病の症状

猫の糖尿病は初期症状に気がつきにくいことがありますが、病気が進行すると以下のようなサインが見られるようになります。

  • 水を飲む量が増える
  • 尿の回数や量が増える
  • 食欲が増しているが、体重は減っている
  • 毛ヅヤが悪くなる
  • かかとをつけて歩くようになる
  • 嘔吐や下痢をするようになる

これらの症状は猫に多い慢性腎臓病など、他の病気と見分けがつかないことがあります。
少しでも猫の異変に気がついたら、すみやかに動物病院を受診しましょう。

糖尿病を放置するとどうなる?

猫の糖尿病を放置すると、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
その中でも特に危険なのが、糖尿病性ケトアシドーシスです。
糖尿病性ケトアシドーシスは糖尿病が適切に管理されていない場合に発生する急性の合併症です。
糖尿病ではインスリンが不足し、体内の細胞はエネルギー源としてブドウ糖を利用できなくなります。
ブドウ糖をうまく利用できなくなると、体はブドウ糖の代わりに、脂肪を分解してエネルギーを作ろうとします。
この過程で生成される物質がケトン体ですね。
ケトン体は少量であればエネルギー源として利用されますが、過剰に生成されると血液中に蓄積し、血液が酸性に傾きます。
これが糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれる状態で、猫の体に深刻なダメージを与え、放置すると命に関わる危険性があります。
糖尿病性ケトアシドーシスを防ぐには、糖尿病の早期発見と適切な管理が不可欠です。

糖尿病の早期発見のために飼い主様ができること

座布団に座っている黒猫

猫は病気のサインを隠す傾向があります。
糖尿病をはじめとするさまざまな病気を早期発見するためには健康診断を受診しましょう。

「うちの猫は大丈夫だと思っていたけど、もう少し早く連れてくればよかった」

このように健康診断などで、愛猫に何か異常が見つかった場合は後悔される飼い主様も少なくありません。
定期的な健康診断を受けることで、糖尿病を早期発見し、早期治療を開始することができます。
特に、7歳以上の高齢の猫は半年に1回程度の健康診断をおすすめします。

また、日常的に猫の様子を観察し、食欲や飲水量の変化がないかをチェックしておくことも大切ですね。

まとめ

猫の糖尿病は早期発見と適切な管理が鍵となる病気です。
健康診断を受けることで、糖尿病のリスクを早期に把握し、猫の健康を守ることができます。
当院ではいくつかの健康診断のプランを用意し、皆様の愛猫の健康をサポートします。
ぜひ、この機会に健康診断を利用してみてください。

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