「最近、愛猫の目が赤く充血している」
「涙や目やにが増えてきた気がする」
「目をしょぼしょぼさせていることが多い」
このような症状が見られる場合、猫ヘルペスウイルスによる角結膜炎の可能性があります。
猫ヘルペスウイルスは、一度感染すると体内に潜伏し、免疫力の低下やストレスによって再発を繰り返す厄介なウイルスです。
今回は、猫ヘルペスウイルスによる角結膜炎の原因や症状、治療法について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき猫の目を守るために役立てましょう。
📍 目次 ▼ 猫ヘルペスウイルスとは? |
猫ヘルペスウイルスとは?
猫ヘルペスウイルス(FHV-1)は、猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)を引き起こすウイルスです。
特に、免疫力の低い子猫やストレスを受けやすい環境の猫では、発症しやすくなります。
この猫ヘルペスウイルスが、猫の結膜や角膜に炎症が出る角結膜炎を引き起こすことがあります。
ヘルペスウイルスは一度感染すると体内に潜伏し、免疫が低下した際に再発する特徴があります。
そのため、繰り返し発症する猫も少なくありません。
猫ヘルペスウイルスによる角結膜炎の症状
猫ヘルペスウイルスが目に影響を及ぼし角結膜炎を起こすと、以下のような症状が出ることがあります。
- 目の充血
- 目やにの増加
- 涙の増加
- まぶたの腫れ
- 目の痛みや違和感
- 角膜の白濁
特に、角膜の炎症が進行すると角膜潰瘍を引き起こし、視力低下や失明のリスクもあります。
猫ヘルペスウイルスによる角結膜炎は、進行すると治療が長期化するため、早期の診断と治療が重要です。
猫のヘルペスウイルスによる角結膜炎の診断方法
猫のヘルペスウイルスによる角結膜炎では、主に以下の方法で診断を行います。
- 視診・問診
- フルオレセイン染色
- PCR検査
視診・問診
症状や感染歴、ワクチン接種の有無を確認します。
フルオレセイン染色
フルオレセイン染色は、角膜に傷があるかどうかを調べるための検査です。
フルオレセインという色素を使用します。
傷がある場合、染色された部分が緑色に光ります。
PCR検査
猫ヘルペスウイルスの遺伝子を検出するための検査で、確定診断に役立ちます。
猫ヘルペスウイルスによる角結膜炎の治療方法
猫のヘルペスウイルス角結膜炎の治療は、症状を抑え、ウイルスの再活性化を防ぐことが目的となります。
抗ウイルス薬の投与
猫ヘルペスウイルスの増殖を抑えるため、抗ウイルス薬を使用します。
抗ウイルス薬によって体の中でウイルスが増えるのを防ぐことができます。
角膜保護のための点眼
角膜に潰瘍がある場合、人工涙液点眼などを使用し、角膜の修復を促します。
抗生物質の点眼
ウイルス感染による二次的な細菌感染を防ぐため、抗生物質の点眼薬を併用することがあります。
病気を防ぐためにできること
猫ヘルペスウイルスは完全に体内から排除することができないため、感染や再発を予防することが重要です。
感染の予防には定期的なワクチン接種を行うことが最も効果的な方法です。
特に子猫のうちからしっかりとワクチンを接種することが感染の予防につながります。
また、猫ヘルペスウイルスはストレスを感じたり、免疫が下がったりすると活性化することがあります。
そのため、再発の予防には
- 適切な食事で免疫力を維持する
- ストレスの少ない環境を整える
- 定期的に健康診断を受ける
などが効果的です。
一度感染・発症してしまった場合には、再発に気をつけて、目の充血や涙が増えるなどの初期症状が見られたら、早めに受診することも大切ですね。
まとめ
猫のヘルペスウイルス角結膜炎は、再発しやすく、角膜にダメージを与える可能性のある病気です。
早期発見・早期治療が視力を守るための鍵となるため、愛猫の目に異常が見られたら、速やかに動物病院で診察を受けましょう。
当院では、眼科治療に力を入れており、猫の目の健康をサポートしています。
猫の目の違和感や涙の増加が気になる場合は、お気軽にご相談ください。
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