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犬の歯がグラグラしている?|犬の歯が動いているときに考えられる原因と治療法をお教えします。

2025.04.17

犬の歯の健康について、考えたことはありますか?
犬は口の中を触らせてくれないことが多く、しっかり観察することが難しい部分です。

今回は、犬の歯の異常の中でも、グラグラしているときの原因や治療法について詳しく解説します。
この記事を最後までお読みいただき、犬の口腔内の健康を守ることで、健康寿命を伸ばしましょう。

骨を咥えている犬

 📍 目次

 ▼ 犬の歯がグラグラする原因とは
 ▼ 歯がグラグラしているのを放置すると…
 ▼ 犬の歯科疾患の治療法
 ▼ 犬の歯の健康を保つには
 ▼ まとめ

 

犬の歯がグラグラする原因とは

愛犬の歯がグラグラしているということに気がついたとき、びっくりしますよね。
犬の歯がグラグラするときの原因について考えていきましょう。

歯周病

犬の歯がグラグラする原因で最も多いのが、歯周病によるものです。
犬の歯周病では、唾液の性状が人間と異なり、細菌の塊である歯石が非常につきやすいです。
歯石が歯にこびりつくと、常に細菌感染を起こしているような状態になります。
歯石を構成する細菌たちは、歯や歯の生えている骨である顎の骨を溶かします。
顎の骨を溶かすようになると、歯の土台が不安定になり、歯がグラグラと動くようになります。
歯周病は、中齢〜高齢で発症することが多く、口の痛みや口臭の悪化など、歯の動揺以外にも症状が出ることが多いです。

外傷

犬が硬いものを食べたり、事故で激しい衝撃を受けたときなど、歯が折れてしまうとグラグラすることがあります。
歯の見えている部分で折れてしまったときは欠けるだけでグラグラしないことが多いです。
しかし、根本の見えてないところで折れてしまった場合は、かけらが残ってしまうので、グラグラしてきます。
この場合は、痛みが出たり、歯茎や頬が腫れたりすることもあります。

乳歯の生え変わり

子犬の歯がグラグラしているときは、乳歯の生え変わりかもしれません。
犬では、生後5ヶ月くらいから乳歯は永久歯に生え変わり始めます。
乳歯の生え変わりは正常な成長過程なので、痛みなどの症状が出ることもあまりなく、心配する必要はありません。
犬の乳歯は、大体1歳くらいで完全に生え変わります。
その時期になったら、きちんと乳歯が全て抜けたか、永久歯が生えそろっているかなど動物病院で診てもらうと良いでしょう。

おやつをかじるトイプードル

 

歯がグラグラしているのを放置すると…

犬の歯がグラグラしていることに気がついたけど、そんなに痛がったりしていなければ、すぐに治療に進む必要はないのでしょうか。
歯周病で動いている歯を放置した場合、歯周病が進行し、細菌感染が広がっていきます。
上顎の歯が歯周病の場合は目の下の皮膚に穴が空いたり、下顎の歯の場合は下顎骨が折れてしまったりすることがあります。
外傷で折れている歯を放置した場合は、歯が変形してしまったり、傷から細菌感染をひき起こす恐れがあります。
乳歯の場合は、グラグラしていたらそのうち抜けることが多いですが、残ってしまった場合が問題です。
本来抜けるべき乳歯が残ってしまうと、永久歯との間に歯石が溜まりやすくなり、歯周病の原因となります。

 

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犬の歯科疾患の治療法

犬の歯がグラグラしているときの治療は、基本的に抜歯になることが多いです。
歯が折れていたり広範囲に顎の骨が溶けてしまっている場合は、歯を残すことは難しいです。
歯の状態を触診やレントゲンで確認し、残せない歯は除去してしまうことが根本的な治療になります。
犬の場合、歯がすべてなくなっても食事は問題なくできます。
そのため、歯周病や歯の破折で痛みがあった場合、抜歯をすることで痛みがなくなって元気や食欲が出てくることもよくあります。
しかし、抜歯には全身麻酔が必要なことが多いです。
どうしても麻酔のリスクが高い場合やご家族が望まれない場合は、抗生剤で細菌感染の進行を遅らせることもあります。
この方法は一時的な対症療法に過ぎないので、再発することがほとんどです。

おもちゃをかじるチワワ

 

犬の歯の健康を保つには

ここまでお読みいただき、愛犬の歯の健康について不安になってしまった方も多いのではないでしょうか。
ここからは、犬の歯の異常に早く気がつく方法について解説します。

毎日のホームケアで歯周病を予防

犬の歯の健康を保つのに最も大切なのが、毎日のご自宅でのデンタルケアです。
その日についた歯の汚れを毎日しっかりとることで、歯の汚れが歯石になるのを防ぐことができます。
それだけでなく、毎日ケアを行うことで、犬の歯の異常に早く気がつくことができるかもしれません。
犬のデンタルケアで重要なものは、人間と同じで歯ブラシによるブラッシングです。
歯ブラシに犬用の歯磨き粉を塗布し、しっかり汚れを除去しつつ、すべての歯を磨きましょう。
とはいえ、歯磨きは犬を抑える必要があったり、口を無理に開けさせなければならない時間があるので、嫌がってしまうことが多いですよね。
近年は、さまざまなデンタルケア用品があります。
デンタルケアに興味があるけど、どうしたら良いかわからないという方はぜひ当院までご相談ください。

硬すぎるおもちゃやおやつを与えない

犬は、おもちゃやおやつが硬すぎたとしても、いい匂いがしたり、大好きなご家族が与えてくれると、一生懸命に遊びます。
夢中になって遊んでいると、歯が折れてしまうということもよくあるので、注意が必要です。
硬いおもちゃやおやつは、犬にとっては楽しいものかもしれませんが、ご家族がしっかりと適切なものを選んであげましょう。

定期的な健康診断でしっかり観察

犬の歯が悪いのかどうかわからないという方は多いですよね。
歯周病の進行具合や、乳歯が残っていないかなど、定期健診で確認することができます。
愛犬の様子を毎日見ている飼い主様は、口腔内の異常に気がつくのは難しいこともあります。
定期的な健康診断を行うことで、獣医師に歯や歯茎など歯だけでなく周辺の健康状態までしっかりと診てもらい、異変に早く気がつけるようにしておきましょう。

ご飯を食べているトイプードル

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、放置すると恐ろしい犬の歯のぐらつきについて解説しました。
犬の歯の健康を保つことは、犬が健康に歳をとっていくために、非常に重要です。
犬の歯の異変に気がついたら、すぐに病院を受診して、早めに対処しましょう。
この機会にぜひ一度愛犬の口腔内をしっかり観察してみてください。

犬が怒ってしまう場合やよくわからなかったという場合は、無理をせず当院までご相談ください。
愛犬の歯の健康のために何ができるか、一緒に考えていきましょう。

 

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