みなさんは日頃、愛犬のデンタルケアをしていますか?
犬の歯の健康を維持するためにも、コミュニケーションの一環としてもデンタルケアは大切です。
歯周病は成犬の約8割以上に発生するといわれています。
犬の歯に関する疑問をお持ちの方もたくさんいらっしゃいますよね。
今回は犬の歯に関する疑問にお答えしていきます。
ぜひ最後までお読みいただき、日頃のデンタルケアにご活用ください。
📍 目次 ▼ 犬は歯磨きが必要ない? |
犬は歯磨きが必要ない?
「野生の動物は歯磨きなんてしないから、犬に歯磨きは必要ないんじゃない?」
とお考えの方もいるかもしれません。
しかし、犬に歯磨きは必要です。
歯磨きをしないと歯に歯垢がたくさんついて、歯周病になってしまいます。
歯周病になると口が痛くなって食欲が無くなってしまったり、細菌が身体のあちこちに悪さをしてしまうかもしれません。
歯についた歯垢が歯石になると特殊な処置をしないと取れなくなってしまいます。
犬の歯の健康のためにこまめな歯磨きを行いましょう。
歯磨きガムをあげてるからうちの犬は歯磨きしなくて大丈夫?
犬の歯周病を予防するには歯磨きガムだけでは不十分です。
歯磨きガムを与えても犬の癖によって片方の歯だけを使って噛んでいたり、特定の歯ばかりを使って噛むことがあります。
歯磨きガムではなく、歯ブラシでの歯磨きをしましょう。
歯ブラシを使って歯間や歯周ポケットにある歯垢を掻き出すイメージで歯磨きをしてあげてください。
満遍なく全ての歯を磨いてあげることでお口の中全体を綺麗に保ちましょう。
歯磨きガムは歯ブラシ後のご褒美など、補助的として使うのがおすすめです。
犬も虫歯になるの?
人と比べると犬が虫歯になる確率は低いです。
犬の口の中のpHは8〜9のアルカリ性で、人間の口の中のpHは6.8の弱酸性です。
pHが酸性に傾くほど虫歯になりやすくなります。
これが犬が虫歯になりにくい理由です。
犬は虫歯にはなりにくいですが、歯周病になりやすいといわれています。
歯周病というのは細菌によって歯茎に炎症が起きたり、歯の周囲が炎症によって破壊されてしまう病気です。
日頃のデンタルケアで犬の歯周病を予防しましょう。
口臭が気になるけど、犬だから仕方ない?
健康な犬の口は臭くありません。
口臭が気になる場合は歯周病などの病気がある可能性が高いです。
歯周病は目ですぐにみてわからない場合もあります。
動物病院でしっかり検査をしてもらいましょう。
歯磨き以外のケア方法が知りたい
歯ブラシ以外のデンタルケア商品はたくさん販売されています。
- 歯磨きシート
- 飲み水に混ぜるタイプのもの
- 歯に直接塗るタイプのもの
- 歯磨きガム
など多種多様な商品があります。
しかしこれらは全て、歯磨きの補助として使うのがおすすめです。
やはり歯周病を予防するのに1番効果的なのは歯磨きです。
乳歯は何もしなくてもそのうち抜ける?
乳歯は永久歯が生えてくる前に抜け落ちるものです。
永久歯が生えているのに乳歯が残っているのは異常な状態です。
ずっと残っている乳歯を放っておくと永久歯の歯並びが悪くなる原因になります。
歯並びが悪くなると歯垢が溜まりやすくなり、歯石の原因になります。
無麻酔歯石除去の方が犬にとって負担が少なくて良い?
無麻酔での歯石除去は全くおすすめできません。
歯石除去の処置では
- 歯と歯の間
- 歯の裏側
- 歯周ポケット
にアプローチして歯石や歯垢を取り除くことが大切です。
無麻酔の状態の犬では見える部分にしかアプローチすることができず、意味がありません。
処置中に犬が動いてしまったり、処置者が無理に犬を押さえつけることで怪我をする恐れもあります。
歯石除去をするときは鎮静や全身麻酔をかけて正しく処置を行うべきです。
犬には骨やひづめなどの硬いおやつを与えた方が良い?
骨やひづめなどの硬いおやつは与えない方がいいです。
犬の歯は丈夫そうに見えますが、硬いものを噛むと簡単に欠けたり折れたりしてしまいます。
歯磨き効果などもほとんど期待できません。
犬は歯を抜かれてしまったらご飯が食べられない?
歯周病がひどい場合は、抜歯を行うことがあります。
「歯がないとご飯が食べられないのでは?」
と思う方も多いですよね。
犬は歯がなくてもご飯を食べることができます。
しかし大きすぎるものや硬いものは食べづらいです。
抜歯をした後の犬におすすめのご飯には
- ウェットフード
- ふやかしたドライフード
- 小粒のドライフード
などがあります。
抜歯直後はまだ口が痛かったり糸が残っていたりしてご飯にも注意が必要です。
手術をした直後は獣医師の指示に従ってご飯を選ぶようにしましょう。
高齢の犬に麻酔をかけて歯の処置をすると弱る?
高齢の犬の方が若齢の犬に比べて麻酔のリスクが高くなることは確かです。
しかし歯周病が悪化して痛みや顔の腫れを起こすのも高齢の犬が多いです。
当院では麻酔前には事前に全身状態のチェックを行い、できる限り負担の少ない麻酔方法を選択します。
また、歯科治療の豊富な経験を活かして短時間での処置を行うことを心がけています。
高齢の犬でも安心して歯科治療を受けていただけるよう、どんな些細なお悩みにもお答えいたします。
お気軽にご相談ください。
まとめ
いかがでしたか?
歯に関するお悩みは、犬を飼う上でよく遭遇するものだと思います。
当院は歯科診療に豊富な経験があります。
「犬の口臭が気になる。」
「歯磨きの方法が知りたい。」
こんなお悩みをお持ちのときは是非当院にご相談ください。
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