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犬にも保湿が大事!|保湿の必要性と方法について

2024.10.22

犬にも保湿が大事!|保湿の必要性と方法について

人間もお風呂上がりや寝起きにはスキンケアとして保湿をしますよね。
実は犬にも保湿が必要なことをご存知ですか?

今回は犬に保湿が必要な理由や、保湿の方法について解説します。
ぜひ記事を読んで、保湿についての理解を深め犬のスキンケアに役立てましょう。

タオルに包まれているシーズー

 📍 目次

 ▼ 犬の保湿の必要性
 ▼ 効果的な保湿の方法
 ▼ まとめ

 

犬の保湿の必要性

なぜ犬にも保湿が必要なのでしょうか。
大きく分けると3つの理由があります。

皮膚の進化

人間も犬も祖先は海で暮らしていました。
海はもちろん周りが水で囲まれていて体が乾燥することはありません。
犬も含む脊椎動物は海から陸上に上がる進化を遂げました。
海と違って陸は、周りが乾燥した環境になってしまいます。
乾燥した環境に適応しようとして、進化したのが皮膚です。
乾燥や強い紫外線に耐えられるように、バリア構造を持つように皮膚は作られています。
皮膚は、常に乾燥や紫外線という過酷な環境にさらされている臓器ということになります。
人間も犬も同様に、酷使している皮膚を保湿というスキンケアで労ってあげることが重要なのです。

皮膚のバリア機能の改善

犬にはいくつかの皮膚病があります。
特に発生数の多い皮膚病には

  • 犬アトピー性皮膚炎
  • マラセチア皮膚炎
  • 膿皮症

などがあります。
これらの皮膚病はどれも皮膚のバリア機能が低下することが原因となります。
バリア機能の低下した皮膚は

  • 防御機能が低下する
  • 感染しやすくなる
  • 痒くなりやすくなる

というトラブルが起こります。
肌のバリア機能は保湿によって改善します。
バリア機能の改善によって期待できるのが皮膚病の症状の改善です。
保湿をすることで皮膚病とうまく付き合っていくことができると言えるでしょう。

皮膚病の予防

人間の研究では、保湿をこまめに行なった赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症リスクが下がることが報告されています。
研究によってはアトピーの発症率は2倍違います。
頑張って保湿をすることで、アトピーの発症率が半減するということです。
保湿には皮膚病の予防効果があると言えます。
さらに、予防だけではなく皮膚病が治った後の再発防止も期待できるのが保湿です。

診察されているヨークシャーテリア

 

効果的な保湿の方法

犬の保湿で大事なのがタイミングと保湿剤の量です。

保湿剤をいつ、どれくらい使うのかをここで解説していきましょう。

保湿のタイミング

犬の保湿でまず重要なタイミングはシャンプーの後です。
シャンプーの後は皮膚のバリア機能が低下することが分かっています。
シャンプーの後に保湿をせずに放置するとどんどんバリア機能が壊れてしまいます。
シャンプーをしたら必ず保湿しましょう。
皮膚のバリアに良い効果をもたらす保湿の回数は1日2回と言われています。
シャンプー以外にも

  • 散歩の後
  • ごはんの後
  • コミュニケーション中

など犬の気分が逸れるタイミングは負担が少なく保湿に最適です。
2回が難しければまずは1回からでも慣らしていくようにしましょう。

保湿剤の量

保湿剤を正しい量で塗らなければ保湿の効果は期待できません。
保湿剤の適量は

  • クリームや軟膏なら人差し指の先から第一関節まで
  • ローションは1円玉大
  • フォームはピンポン玉大の半分

を大人の手のひら2枚分の広さに塗るのが最低量です。
保湿剤はケチらずにたっぷり塗ることが重要と言えます。

洗われているチワワ

 

まとめ

犬は人間と同様に保湿が必要です。
皮膚病にかかっている場合も健康な場合も犬にとって様々な効果が得られます。
多くのメリットのある保湿の効果を最大限引き出すために、正しく保湿剤を使用しましょう。

当院は皮膚科診療に力を入れています。
保湿についての疑問がある場合は遠慮なく当院にご相談ください。

 

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