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オメガ3脂肪酸で犬の皮膚を健康に|オメガ3脂肪酸の効果を徹底解説

2024.09.08

オメガ3脂肪酸で犬の皮膚を健康に|オメガ3脂肪酸の効果を徹底解説

シャンプーされるチワワ

オメガ3脂肪酸は人間にとっても重要な栄養素として様々なメディアで取り上げられています。
「オメガ3脂肪酸はなんとなく健康にいい」
そんなふうに思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はオメガ3脂肪酸は犬でも様々な効能があると言われています。

今回は犬でオメガ3脂肪酸がどのような効果があるのかについて解説していきます。
今回の記事を通してオメガ3脂肪酸の正しい知識を身につけていただけると幸いです。

 📍 目次

 ▼ オメガ3脂肪酸って何?
 ▼ 犬へのオメガ3脂肪酸の作用
 ▼ 犬でのオメガ3脂肪酸の使い方 
 ▼ まとめ

 

オメガ3脂肪酸って何?

オリーブオイル

オメガ3脂肪酸について理解するためには、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸について知らなければいけません。
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸にはそれぞれ以下のような違いがあります。

  • 飽和脂肪酸
    乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれ、LDLコレステロールを上げたり、循環器疾患のリスクを高めてしまう効果があります。
  • 不飽和脂肪酸
    魚やオリーブオイルなどの植物性油に多く含まれ、血圧やコレステロールを下げる効果があります。
    不飽和脂肪酸は健康上とても重要な役割をしていますが、体内で合成することができないため、食事から摂取する必要がある必須脂肪酸とも呼ばれていますね。

不飽和脂肪酸の中にはオメガ3、オメガ6、オメガ9脂肪酸があり、中でもオメガ3脂肪酸は栄養面で大きな役割を持っていると言われています。
オメガ3脂肪酸には

  • EPA(エイコサペンタエン酸)
  • DHA(ドコサヘキサエン酸)

の2種類が含まれます。

 

犬へのオメガ3脂肪酸の作用

ではオメガ3脂肪酸であるEPAやDHAはどのような効果があるのでしょうか?
ここではオメガ3脂肪酸が犬にどのような作用をもたらすか解説していきます。

炎症を抑える

オメガ3脂肪酸は炎症を抑える作用があると言われています。
炎症を抑える作用は体の様々な場所に効果があります。
中でも皮膚や関節の炎症を抑えることができると言われています。

皮膚

オメガ3脂肪酸は皮膚の炎症を抑え、皮膚炎の改善に効果があると言われています。
特に効果があると言われているのはアトピー性皮膚炎ですね。
実際にオメガ3脂肪酸を摂取していることによって痒みを緩和できると言われています。
オメガ3脂肪酸を摂取している犬は、アトピー性皮膚炎で治療の主役になることがあるステロイドという副作用が多い薬を減らすことができたという報告があります。

関節

オメガ3脂肪酸は関節炎の改善にも効果があると言われています。
関節炎で痛みがある場合は通常痛み止めを使います。
オメガ3脂肪酸を投与していると関節炎の痛み止めの投薬を減らすことができたという報告があります。

血液や血管に作用する

オメガ3脂肪酸は炎症を抑えるだけではなく、血液や血管にも良い効果があります。

血圧を下げる

オメガ3脂肪酸は血圧を下げる効果があります。
血管を広げる作用があったり、血液をサラサラにする作用があります。
心臓病の犬の状態を改善したり、不整脈による突然死を抑制できたという報告もあります。

コレステロールを下げる

オメガ3脂肪酸はコレステロールを下げる効果もあります。
動脈硬化を抑えたり、血液をサラサラにすることができます。

 

犬でのオメガ3脂肪酸の使い方

オメガ3脂肪酸は魚やオリーブオイルなどの植物油に含まれますが、人間の食べ物を与えればいいというわけではありません。
犬にとって適切な給餌方法でオメガ3脂肪酸を与える必要がありますね。

ここでは犬へのオメガ3脂肪酸の与え方を解説します。

ペットフード

ドッグフードを食べるラブラドールレトリーバー

世の中にはオメガ3脂肪酸が多く含まれるペットフードが存在します。
一般的にはペットフードの成分表示にはオメガ3脂肪酸であるEPAとDHAが表記されています。
オメガ3脂肪酸が多く含まれているペットフードを選びましょう。
ただし、オメガ3脂肪酸が多く含まれていれば良いというわけではありません。
オメガ3脂肪酸の適切な給餌量は

EPA+DHA=0.05%

となるように与えること、言われています。
ペットフードにオメガ3脂肪酸が多く含まれているからと言って過剰に与え過ぎないようにしましょう。

サプリメント

サプリメント

ペットフードでのオメガ3脂肪酸の摂取が足りない場合はサプリメントで与えるという方法もあります。
世の中にオメガ3脂肪酸を配合したサプリメントが多く存在しています。
愛犬がオメガ3脂肪酸が多く含まれるペットフードを食べてくれない場合はサプリメントを検討しましょう。
ただし、サプリメントを使うと通常よりもかなり多い量のオメガ3脂肪酸を摂取してしまう可能性があります。
オメガ3脂肪酸の過剰摂取では下痢や肥満を招くことがあります。
サプリメントを使う場合は一度動物病院で相談してからにしましょう。

 

まとめ

オメガ3脂肪酸は皮膚に対してだけではなく、様々な場所で効果のある栄養素です。
ペットフードやサプリメントで摂取していくことで様々な恩恵に受けることができるでしょう。
しかし過剰摂取は禁物。
動物病院でしっかりと相談し、計画的にオメガ3脂肪酸を取れるようにしましょう。

当院では犬と猫の皮膚科診療に力を入れていて、サプリメントなどの栄養指導も積極的に行っています。
お困りの際はいつでもご相談ください。

 

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