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犬へのクロルヘキシジンの使い方について解説|犬の抗菌シャンプーの成分の一つ

2024.09.06

犬のクロルヘキシジンについて解説|犬の抗菌シャンプーの成分の一つ

シャンプーをされているマルチーズ

「動物病院でシャンプーを処方されたけどどんな効能かわからない」
こんなふうに考えられる方も多いのではないでしょうか?
動物病院で処方される抗菌シャンプーの成分で最も多く含まれている成分の一つがクロルヘキシジンです。
今回はこのクロルヘキシジンについて解説します。
クロルヘキシジンの効能を知ることで、スキンケアにおいて一味違う飼い主様になっていただけると幸いです。

 📍 目次

 ▼ クロルヘキシジンとは
 ▼ クロルヘキシジンは何に入っている成分?
 ▼ クロルヘキシジンの使い方 
 ▼ まとめ

 

クロルヘキシジンとは

クロルヘキシジンは細菌と酵母様真菌に効果のある消毒薬です。
細菌の中でも、犬の細菌性皮膚炎(膿皮症)の原因菌であるグラム陽性菌に対して高い効果があると言われています。
クロルヘキシジンは耐性が出来にくいという特徴を持っていて、さまざまな場面で広く使用されています。

 

クロルヘキシジンは何に入っている成分?

シャンプーされている柴犬

クロルヘキシジンは様々な形で使われています。

飼い主様が通常触れる機会が多いのは犬用の抗菌シャンプーです。

それ以外にも

  • 消毒液
  • ウェットタオル

などにも使われています。

水に濡れることを嫌う犬も一定数いるため、シャンプー以外の方法で使えるように様々な形が考えられていますね。

 

クロルヘキシジンの使い方

クロルヘキシジンは耐性ができにくく抗菌効果が高い成分のため、広く様々な場面で使われています。

しかし、便利な薬だからといってどんな場面でも使って良いというわけではありません。
ここではどういう場面で有効で、どういう場面では使ってはいけないかを解説します。

細菌感染の時以外にも使える

クロルヘキシジンは、細菌、特に犬の細菌性皮膚炎(膿皮症)の原因菌であるグラム陽性菌に対して高い効果があると言われています。
細菌感染を確実に防ぐ必要がある手術前の消毒にも使われることがあります。
しかし、クロルヘキシジンは細菌以外にも酵母様真菌にも効果があると言われています。
犬ではマラセチア性皮膚炎という真菌が原因となる皮膚炎があります。
クロルヘキシジンはこのマラセチア性皮膚炎に対しても効果があると言われています。
ただし、クロルヘキシジンの真菌に対する効果は細菌に対する効果と比べて少ないと言われています。
クロルヘキシジンを使ってもマラセチア性皮膚炎が改善しない場合は別の消毒成分の使用を検討した方が良いでしょう。

こんな使い方はNG

クロルヘキシジンはデリケートな部位で使用すると障害が起こる可能性があります。
耳や性器などでは使わないようにしましょう。
また、クロルヘキシジンが含まれている製品には、界面活性剤が含まれていることも多いです。
界面活性剤は脂を浮かせて除去する作用を持ちます。
乾燥しやすい皮膚の犬には使用しないようにしましょう。
また、乾燥しにくい皮膚の犬でも使用後は必ず界面活性剤を洗い流すようにしましょう。

 

まとめ

シャンプーをされているボーダーコリーの子犬

クロルヘキシジンは耐性菌が出来にくく、抗菌作用が高い成分です。
その効果の高さから
「どんな時でもとりあえずクロルヘキシジンでいいか」
と考えてしまう方が多いです。
しかしクロルヘキシジンを使わない方が良い場面も多いため、必ず動物病院で相談し、適切な状況でクロルヘキシジンを使えるようになりましょう。

当院では皮膚診療に力を入れていて、シャンプー指導も行っています。
お困りごとがあればいつでもご相談ください。

 

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