心臓病は早期発見が大事
心臓病は初期の段階ではとても気付きにくい病気です。
心臓病は進行すると咳をしたり、苦しそうな呼吸をしたり、お散歩を嫌がったりといった症状がみられます。
咳などの症状があり、病院で検査をして初めて心臓病に気付くことも大変多くあります。
多くの心臓病は根治することはなく、徐々に心臓が大きくなり悪化していくこともあります。
そのような場合、早期発見と適切な治療の開始がとても重要となります。
NT-proBNPとは？
心臓病の検査・診断には、胸部X線検査や心臓超音波検査（心エコー検査）などの画像診断を行う必要があります。
一方で、簡単に心臓病が悪化しているかどうかを調べる方法として、心臓バイオマーカの測定があります。
心臓バイオマーカは血液検査にて測定することが可能です。
その中でもNT-proBNPは人の医療のみならず犬猫でも多くの研究で有用性が示されています。
＜NT-proBNPの特徴＞
- 犬も猫も、慢性的な心臓への負担（心室筋の伸展刺激）によって、数値が上昇する
- 症状のない心臓病の犬の、重症度や予後（＊先の病気の見通しのこと）と関連している
- 猫において高値をとる場合は、心雑音や症状がなくとも肥大型心筋症などの心臓病が隠れている可能性が高い
- 治療により心臓の負担が減ると数値が下がるため、治療効果の評価の一助として期待できる
つまり、NT-proBNPは心臓病の早期発見や病態把握に役立つ有用な検査の一つと言えます。
もちろん、NT-proBNPだけでは心臓病の確定はできません。
実際の診察時には心臓に雑音がないかどうか聴診をします。
雑音がある場合には、レントゲン検査、超音波検査や心電図、血圧測定などを併せて総合的に診断します。
NT-proBNPは採血だけで検査できるため、動物への負担も少なくて済みます。
うちの子にいつまでも健康でいて欲しい！
うちの子が心臓病じゃないか気になる！
そんな飼い主の皆様は一度当院へお越しください。
皆さまとご家族の健康で笑顔あふれる毎日の側に、サーカス動物病院がお役に立てれば幸いです。
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