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犬の唾液が臭い…|犬の口臭が気になるときに考えられる原因について

2025.10.24

動物病院では、犬の飼い主様から「愛犬の唾液の臭いが気になる」というご相談をいただく機会は非常に多いです。
愛犬の唾液の臭いについて
「舐められたあとの臭いがきつい」
「口臭が原因なのか唾液の臭いなのか分からない」
「口腔ケアをしているのに良くならない」
などの悩みを抱えているご家族は多いのではないでしょうか。
愛犬とのスキンシップという尊い時間の中で、唾液の臭いが気になると悲しいですよね。

今回は、犬の唾液が臭いと感じたときに考えられる原因について詳しく解説します。
ぜひこの記事を最後まで読んでいただき、愛犬の健康のためだけでなくご家族との時間の充実に活かしていただければ幸いです。

 📍 目次

 ▼ 犬の唾液が臭いときの原因
 ▼ 予防ってできるの?
 ▼ まとめ

飼い主の指を咥えるトイプードル

犬の唾液が臭いときの原因

犬の唾液の臭いが気になると一言で言っても、臭いの原因や気になるタイミングは様々です。
それでは犬の唾液の臭いが気になるとき考えられる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

歯周病

犬の唾液の臭いの原因として最も一般的なものが歯周病です。
犬は唾液の性状は人間と異なり、歯周病に非常になりやすい動物と言えます。

歯周病とは、歯石が蓄積し歯を溶かしたり口腔内に炎症を起こしたりする疾患です。
歯石は、歯や歯茎に細菌や汚れでできた歯垢が数日間放置することで発生します。
歯周病になると常に口腔内に細菌が存在し、感染症を起こしている状態なので、常に唾液の臭いが気になるようになります。

歯周病は通常、犬種や口腔ケアの頻度などにもよりますが中高齢の犬で問題になることが多いです。
歯周病になると、全身麻酔下で付着した歯石を除去することが治療となります。

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汚れの付着

食事や食糞で口腔内に残った食べカスが、口臭の原因となることもあります。
犬の歯は、歯と歯の隙間が比較的広いです。
通常大きな汚れが詰まることは少ないです。
犬の歯並びが悪い場合や歯や歯茎に小さな汚れが残っている場合に、唾液の臭いの原因になります。
汚れの付着のみであれば、ほとんどの場合犬自身が気にして除去したり自然にとれます。
そのため、口臭が長時間続くことはあまりありません。
汚れの付着はどの年齢の犬種でもあります。
食糞による臭いは子犬や膵臓疾患を持った犬で問題になることがあります。

手を舐めるフレンチブルドッグ

口腔内腫瘍

口腔内腫瘍がある場合も、唾液の臭いに影響が出ることがあります。
口腔内腫瘍は悪性のものも多く、悪性の口腔内腫瘍は大きくなっていくことが多いです。
腫瘍が大きくなっていくと、犬自身の歯で噛んでしまったり、犬が気にして擦ったりして腫瘍表面に傷ができることがあります。
傷が化膿したり、歯や腫瘍の隙間に汚れが溜まるようになって唾液の臭いの原因となることもあります。

口腔内腫瘍は、

  • ミニチュアダックスフンド
  • アメリカンコッカースパニエル
  • ゴールデンレトリバー

などが好発犬種で、中でも高齢の犬で発症することが多いです。

口腔内の乾燥

唾液の分泌が減っている場合も、唾液の臭いに変化が出ることがあります。
唾液が少なくなっていると、口腔内が乾燥するため唾液の粘度が高くなり、臭いを強く感じることがあります。
唾液が少なくなる原因で代表的なものは、ストレスです。
ストレスがかかっているときは神経の刺激により唾液の分泌が抑制されます。
ストレスがかかっているときは、唾液の分泌が減るだけでなく、体温が上がるためパンティングをするようになります。

さらに、ストレスがかかる環境では水を飲む機会が減ることも唾液の臭いが悪化する原因です。
口腔内の乾燥による唾液の臭いは、生臭いような臭いが出ます。

飼い主の顔を舐めるキャバリア

予防ってできるの?

犬の唾液の臭いの予防として最優先でご家族にやっていただきたいのが、口腔ケアです。
歯周病は、食べカスなどの汚れが長時間歯に付着していることが原因で発症します。
ご自宅で毎日歯磨きを行い、汚れをその都度除去することで歯石が着くのを予防することが可能です。
また、毎日歯磨きを行うことには

  • 犬が口を見られることや触られることに抵抗感を持たなくなる
  • ご家族が犬の口臭や口腔内の変化に気が付きやすくなる

などのメリットもあります。
これらのメリットは病気の早期発見にもつながるのでぜひ、毎日の口腔ケアを行いましょう。

どうしてもご自宅で口腔ケアを行うことが難しい場合は、動物病院で定期的に歯石除去を行ったり、健康診断を行うことも有効です。
ご希望の場合はぜひ一度当院でご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は犬の唾液が臭いときに考えられる原因について解説しました。
犬の唾液の臭いは病的な原因がない場合もありますが、病的である場合には早期の治療が必要になるものが多いです。
臭いの原因となる病気は高齢の犬で問題になることが多いからこそ、複数の原因がある可能性があります。
唾液の臭い原因について「歯周病の臭いだと思っていたら、腫瘍もあった」というケースも少なくありません。
愛犬の唾液の臭いが気になる場合は自己判断せずに、定期的に獣医師による診察を受けましょう。

唾液の臭いの原因や口腔ケアについてご不安がある方はぜひ当院までご相談ください。

神奈川県藤沢市湘南台の動物病院

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