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猫は口が痛いときどうなるの?|猫の口が痛そうなときの特徴や原因について解説します

2025.07.24

ご自宅の猫の口が痛そうだと感じたことはありますか?
「猫の口が痛そう」というのは、

  • 本当に口が痛いのか、他の病気の症状なのか?
  • 歯が痛いのか口のどこが痛いのかわからない
  • 口が痛そうなとき他にどこをみたらいいのか

などご家族からすると、困惑してしまう症状のひとつですよね。

今回は猫の口の痛みについて、その症状や原因について詳しく解説します。
猫の口が痛そうな様子を見たことがある方だけでなく、猫を飼っている方はぜひ最後まで読んでいただき、猫の痛みに寄り添えるようにしていただけると幸いです。

 📍 目次

 ▼ 猫は口が痛い時どんな症状がでる?
 ▼ 猫の口が痛い原因として考えられるものは…
 ▼ 猫の口の痛みを放置するとどうなる…?
 ▼ まとめ

あくびをしている猫

猫は口が痛い時どんな症状がでる?

「猫の口が痛そう」というのは、どのような状態なのでしょうか。
動物病院を受診される飼い主様は、「口が痛そう」と感じる理由として、

  • 口を床や壁に擦り付けたり、手で拭うような仕草をする
  • 食事を食べる速度が遅くなった
  • 口を触ると怒る

などの理由をあげられる方が多いです。
これらは全て猫が口に痛みを感じている時に見せる仕草として間違いありません。
しかし、これだけだと本当に口が痛いときの症状なのか不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。
猫は口が痛いとき、他にも

  • よだれが出る
  • 食事中に鳴いたり嫌な顔をする
  • 食事をこぼしてしまう
  • 元気食欲が低下する
  • 体重が減少する、痩せる

などの症状が出ることがあります。
元気食欲の低下や体重減少は他の病気でも起こることがあり、口の痛みが原因であると断定することはできません。

しかし、猫は痛みの症状をはっきりと出さないことも多いです。
そのため、痛みがあることによる身体の変化を捉えることは非常に重要です。
このような症状が見られた時には食事中の猫の様子をしっかり観察しましょう。

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猫の口が痛い原因として考えられるものは…

猫の口の痛みは、どうして起こるのでしょうか。
猫の口の痛みにはいくつかの原因があります。

歯肉口内炎

猫の口の痛みの原因として最も多いのは歯肉口内炎で、猫の口腔内疾患の内80%近くが歯肉口内炎と言われています。
歯肉口内炎はすべての年齢の猫で発生する可能性がありますが、中齢での発症が多いです。
歯肉口内炎はレッドマウスと言われることもあり、歯肉や口腔内の粘膜が赤くただれたようになります。
病態が進行すると、舌にも炎症が広がり舌炎を併発することもあります。

歯肉口内炎の原因は、

  • ウイルス感染
  • 細菌感染
  • 免疫機能の低下
  • 歯周病

などがあり、他にも食物アレルギーの関連も指摘されています。
またウェットフードを食べている猫では、ドライフードを食べている猫に比べて歯肉口内炎を発症しやすいと言われています。

フードを食べるシャム猫

歯周病

歯周病は、歯周病菌により歯や骨が破壊、吸収される病気です。
人間でも発症することがあるので、イメージしやすいのではないでしょうか。
猫は人間と比べると、唾液の性状から歯周病になりやすいです。
軽度の歯周病では、口臭や歯石の付着の症状しか出ないこともありますが、重症になると

  • 口の痛み
  • 口や鼻からの出血
  • 歯の脱落
  • くしゃみや鼻水
  • 頬や目の下の皮膚の腫れ

などの症状が出るようになります。
歯周病は口腔内の歯周病菌が原因なので、ご自宅でのデンタルケアで進行を抑えることが可能です。

外傷

猫の口の痛みの原因で忘れてはいけないのが、外傷です。
猫の口腔内の外傷として最も多いのが、釣り針が刺さってしまうケースです。
ご家族がレジャーで使用していた釣り針や、外に出る猫なら海辺を散歩したときなどに落ちていた釣り針を猫が口にしてしまうことがあります。
釣り針は返しがついていて一度刺さってしまうと簡単には取れないので、動物病院で麻酔をかけて除去することになります。
他にも、おもちゃや硬いおやつが原因で口の中に怪我をしてしまうことはあるので、注意が必要です。

腫瘍

猫は口腔内腫瘍により口が痛くなることもあります。
猫の口腔内腫瘍は60%が扁平上皮癌という悪性腫瘍です。
扁平上皮癌は、他の部位に転移することは少なく、発生部位でみるみる大きくなっていくという特徴があります。
そのため、腫瘍が拡大するにつれて表面がじゅくじゅくして潰瘍ようになったり、深いところに拡大していくと骨を溶かしたりします。
進行していくにつれ、痛みの症状はひどくなることが多いです。

フードを食べる白黒猫

猫の口の痛みを放置するとどうなる…?

猫は警戒心の強い動物なので痛みを隠す生き物です。
猫の口腔内疾患の発見が遅れる原因のひとつは、口の痛みを隠している猫は口を見られるのを嫌がることです。
そのため口の粘膜が赤くなっていたり出来物ができていてもなかなかご家族が見つけるのは難しいです。
さらに猫の口の痛みは、原因が外傷でない限りゆっくり悪化していくことが多いです。
このような理由から口に痛みがあっても症状として出てくるのは病気が重症化してからになってしまいます。
しかし猫の口の痛みを放置してしまうと、治療に大きな手術が必要になり完治が難しくなったり、治療期間が長くなるので注意が必要です。
例えば、歯肉口内炎や歯周病では、歯を抜くことが治療になることもあります。

特に歯肉口内炎ではすべての歯をぬかなければ痛みがなくならない場合もあります。
なるべく軽度の症状のうちにご家族や獣医師が気がついて治療できれば、病気の管理をしやすいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は猫の口の痛みについて原因や症状について詳しく解説しました。
猫は痛みを隠すと言いますが、愛猫が食事のたびに痛みを我慢しているかもしれないと思うとご家族としてはなんとかしてあげたいですよね。

当院では、猫の口の痛みに対してしっかり診断をし、治療をしています。
老化が原因で仕方ないと思っていたけれど実は愛猫も痛みを感じているのではないか、と不安に思われた方はぜひ、当院までご相談ください。
猫においしく食事をとって健康に長生きしてもらえるように、ご家族と一緒に猫の病気の予防管理や治療について考えていきましょう。

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