猫の目の周りが茶色く汚れてしまう涙やけ。こまめに拭いてもすぐに汚れてしまうと悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は、涙やけには食事が影響している可能性があります。
今回は、猫の涙やけと食事の関係、改善が期待できる食事のポイントについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、猫の涙やけの対策に役立ててください。
📍 目次 ▼ 猫の涙やけとは? |
猫の涙やけとは?
猫の涙やけとは、目から流れた涙によって被毛が変色してしまう状態を指します。
特に白や薄い毛色の猫では目立ちやすく、赤茶色や黒っぽく変色することが多いです。
涙やけの主な原因は、以下のようなものがあります。
- 流涙症などによる過剰な涙
- 鼻涙管の狭窄や詰まり
- 食事の影響
特に食事によってアレルギーを起こすことで涙の量が増えたり、涙の成分が変わったりして、涙やけが悪化するケースがあるため、食事の見直しも重要です。
涙やけと食事の関係
猫の食事と涙やけにはどのような関係があるのでしょうか?
具体的には食事において
- 添加物や酸化した脂質
- 炭水化物の割合
- タンパク質の質
などが影響を及ぼす可能性があります。
添加物や酸化した脂質
市販のキャットフードには、保存料や着色料などの添加物が含まれていることがあります。
これらの成分が体に合わないと、体内の老廃物が増え、涙の成分が変化することがあります。
また、質の悪い油脂や酸化した脂質を含む食事は、炎症を引き起こしやすく、涙の量が増える原因になることもあります。
炭水化物の割合
猫は本来肉食の動物ですが、安価なキャットフードには穀物や炭水化物が多く含まれていることがあります。
炭水化物の過剰摂取によって腸内環境が乱れ、老廃物が排出しにくくなり、鼻涙管が閉塞して涙やけにつながる可能性があります。
タンパク質の質
猫にとってタンパク質は重要な栄養素ですが、低品質な動物性タンパク質(副産物や肉粉など)は消化が悪く、体に負担をかけることがあります。
高品質な動物性タンパク質を使用した食事のほうが、涙やけの改善につながることも。
また、食事に含まれるタンパク質の種類によってはアレルギーを起こす可能性があります。
アレルギーを持っている猫は、アレルゲンになる主原料が入っていないか確認しましょう。
涙やけを改善するための食事のポイント
では涙やけを改善するための食事はどのようなものがあるのでしょうか。
添加物の少ないナチュラルフードを選ぶ
できるだけ人工添加物(保存料・着色料・香料など)が少ない食事を選びましょう。
特に「グレインフリー」や「ヒューマングレード」のキャットフードは、涙やけ対策として取り入れやすいです。
良質なタンパク質が豊富な食事を選ぶ
肉副産物やミールといった原材料ではなく、チキン、ターキー、サーモンなど、具体的な動物性タンパク質が記載されているものを選びましょう。
また、アレルギー対策として牛肉や鶏肉ではなく、白身魚や鹿などの肉は低アレルゲンなためおすすめです。
オメガ3脂肪酸を含む食材を取り入れる
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)には抗炎症作用があり、涙やけの改善に役立つとされています。
オメガ3脂肪酸は魚に含まれているため、魚由来のキャットフードを取り入れるのもおすすめです。
水分をしっかり摂る
涙やけの対策には、水分も重要です。ドライフード中心の食生活だと、水分摂取量が不足しがちです。
水分不足は老廃物の排出を妨げるため、ウェットフードを併用する、もしくは手作り食を取り入れるのも良い方法ですね。
食事を変えたら涙やけはすぐに改善する?
猫の涙やけはさまざまな原因が複合して起こることもあります。
そのため、食事を変えただけで涙やけが必ず改善するわけではありません。
また、食事の変更から3ヶ月くらいは体質の変化に時間がかかるため、即効性はないと言えます。
涙やけが気になる場合には、まず隠れている目の病気がないかも含めて動物病院に相談するのが大切です。
まとめ
猫の涙やけは、食事の影響を受けることがあります。
添加物の少ないキャットフード、高品質なタンパク質、オメガ3脂肪酸を含む食材、水分補給などを意識すると、改善が期待できます。
しかし、涙やけの原因には目の病気が隠れている可能性もあるため、自己判断はせずに動物病院での診察を受けることが重要です。
当院では目の診察にも力を入れています。涙やけが気になる場合には、お気軽にご相談ください。
涙やけの原因が食事である場合には、愛猫の体質に合ったフードを一緒に探っていきましょう。
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