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柴犬は皮膚病にかかりやすい?|柴犬のかかりやすい病気とは

2024.09.10

柴犬は皮膚病にかかりやすい?|柴犬のかかりやすい病気とは

柴犬はみなさんご存知の通り、飼い主に忠実な性格と、可愛らしい見た目から国内外でとても人気のある犬種です。
柴犬は比較的長生きすることが多い犬種として有名ですが、皮膚病にかかりやすいということを知っていますか?

今回は、柴犬のかかりやすい皮膚の病気について代表的なものを解説します。
お家で柴犬を飼っている方はぜひ、最後までお読みいただき、愛犬のかかりやすい病気について詳しくなりましょう。

柴犬の子犬たち

 📍 目次

 ▼ アトピー性皮膚炎
 ▼ 食物アレルギー
 ▼ 柴犬の皮膚病を悪化させないために 
 ▼ まとめ

 

アトピー性皮膚炎

柴犬のかかりやすい病気としてもっとも代表的なものが、アトピー性皮膚炎です。
人間でも良く耳にする病気ですよね。
アトピー性皮膚炎とは、花粉やダニなどのハウスダストなど環境中にあって、日常生活で自然に触れるものに対するアレルギー性の皮膚炎です。
原因は遺伝的な素因が大きいと言われています。
発症年齢は3歳未満であることが多いですが、高齢で発症するケースもあります。

アトピー性皮膚炎の主な症状

アトピー性皮膚炎の主な症状は、「痒み」と「赤み」です。
皮膚炎を起こして犬が体を掻いたり舐めたりし続けると、皮膚がただれて感染症になったり、脱毛したりするようになります。
そうした状態が慢性化すると皮膚が分厚く黒くなっていきます。
アトピー性皮膚炎の症状は体のどんなところにも出る可能性がありますが、発症初期は脇の下、足や耳などの皮膚の弱い部位に発症することが多いです。
また、アレルゲンによっては発症時期に季節性がある場合もあります。

アトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー性皮膚炎の治療は主に3つあります。

抗原の排除

何に対するアレルギーでも治療の基本として、反応してしまうものに触れないようにするというのがセオリーです。
しかし、ハウスダストなどが原因であるアトピー性皮膚炎の場合は、完全に排除することはとても難しいです。

花粉の時期やダニのつきやすいクッションやカーペットなどは洗濯の頻度を増やしたり、犬の体を拭いてあげたりして無理のない範囲で接触の頻度を減らしてあげましょう。

皮膚のコンデションの強化

アトピー性皮膚炎では皮膚の状態が悪くなり、細菌やカビの感染症を起こすようになります。
感染症を起こすと痒みの症状が悪化し、さらに皮膚の状態を悪くするという悪循環に陥ります。
そのため、感染症を起こしてしまったとき抗生剤などを使用したり、シャンプーや保湿剤などを定期的におこなって皮膚の状態を良くすることは、
アトピー性皮膚炎の治療・管理のために非常に重要です。

かゆみや赤みの抑制

アトピー性皮膚炎の治療として重要なのは、犬が皮膚を掻かないこと、舐めないことです。
ご家族としても、愛犬が痒がって自分を傷つけている様子を見るのは辛いですよね。
抗炎症薬や犬のアトピー性皮膚炎のために開発された痒み止めを組み合わせて、それぞれの症状の強さに合った治療を行います。

上目遣いの柴犬

 

食物アレルギー

食物アレルギーとは、食べ物の中に含まれる特定の成分に対してアレルギー反応を示す病気です。
多くの犬種で発症しますが、特に柴犬で多い病気の一つです。
犬の食物アレルギーでは、鶏肉や豚肉などの動物性タンパク質に反応してアレルギー症状を示すことが多いと言われています。

主な症状

食物アレルギーの主な症状は、アトピー性皮膚炎の症状と似ていて、痒みと赤みが出ます。
皮膚症状のでやすい場所もアトピー性皮膚炎と基本的には同じです。
アトピー性皮膚炎との違いとしては、季節性はなく1年中発症し、発症年齢が1歳未満であることが多いです。
また、消化器症状が食物アレルギーの約半数で発症すると言われており、これもアトピー性皮膚炎との違いの一つです。
長い間軟便が続いている場合や、ドッグフードを変えた時に下痢をする場合は食物アレルギーの可能性があります。

治療方法

治療方法は「原因となる食物成分の排除」です。
食物アレルギーの原因となるアレルゲンは犬によりさまざまです。
食物アレルギーが疑わしい場合は、血液検査やこれまでの食事歴からアレルゲンを推測し、その食物を食べないよう工夫したドッグフードを与えます。

 

柴犬の皮膚病を悪化させないために

アレルギー性皮膚炎では、皮膚の状態を少しでも良好に維持するためにスキンケアがとても重要です。
特にアトピー性皮膚炎の犬では皮膚のバリア機能に重要な役割を担うセラミドという成分が少ないと言われています。
そのため、スキンケアの一環としてセラミドの含まれた保湿剤を使用することで皮膚の状態が良くなることが多いです。
スキンケアを適切におこなってあげることで、薬がなくても症状が出なくなる犬もいます。
そうは言っても現在は犬のスキンケア商品も多種多様で何を使うのが愛犬にとって一番適しているか、ご家族は迷いますよね。
動物病院でスキンケア指導を受けることで、その子に合ったスキンケアを見つけてあげることができます。

シャンプーをされる柴犬

 

まとめ

柴犬のかかりやすい皮膚の病気について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
柴犬は、皮膚のアレルギー疾患がとても多いことがお分かりいただけたと思います。
愛犬の皮膚症状は、犬だけでなく、その症状を見ているご家族も心を痛めていることが多いです。
柴犬とご家族の生活の質を守るために、気になる症状がある場合は早めに当院にご相談ください。

 

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