犬と猫が下痢は胃腸が原因じゃない?|犬と猫の下痢の種類・原因を解説
こんにちは!
サーカス動物病院 総合診療科です。
梅雨も明けて、本格的な夏がやってきますね。
熱中症にはくれぐれもご注意下さい。
お外に出ることが好きな犬や猫が運動不足にならないようにお家で沢山遊んであげてください。
私たち総合診療科では、皆さまのご家族である犬、猫が健康で過ごすために日々全力で診療を行っております。
総合診療科には様々な悩みを抱えた動物たち、飼い主様がいらっしゃいます。同じ出来事(症状)であってもその子が抱える原因は違うということが多いです。
そこで私たちはテーマ毎に、「こんなときどうすれば良いのか…」という疑問の解消を目的に記事を作ってまいります。
ぜひ、体調でお困りの際には参考にして頂き、何かわからない点がありましたらご連絡ください!
それでは、今回は「下痢」についてです。
📍 目次 ▼ 下痢の種類とは? ▼ その下痢はいつから?どんな時に? ▼ 年齢により原因は変わるかも!? ▼ 原因は腸だけじゃない! |
下痢の種類とは?
下痢には「小腸性」と「大腸性」という分類があり、原因により下痢の特徴が変わります。
小腸は腸の中でも口側に近い方の腸のことで、大腸は腸の中でも肛門側に近い方の腸のことを指します。
以下の表に全てが当てはまるわけではありませんが、特徴と併せ、どこが原因で、どこを検査した方が良いかを考えています。
ご来院の際は、表をご参考いただき、どんな特徴があるかを考え、どんな検査をしたら良いかを一緒に考えていきましょう。ウンチの写真や現物をお持ち頂くと、より分かりやすいですよ!
その下痢はいつから?どんな時に?
その下痢はいつから、どんな時に始まったでしょうか?
例えば、
- 昨日から急に下痢になった
- 1週間前からいつもより柔らかい便になり、どんどん下痢になってきた
- 他の病院で下痢止めをもらっているが良くならない
- 食事を変えたらそこから下痢になった
- お引越しやリフォーム等で環境の変化があってから下痢になった
その他にも、
- 最近、痩せてきているような気がする
- 食欲はあるが下痢をしている
- 食欲もなく、下痢や嘔吐もしている
など、それぞれご事情は違うと思いますので、色々お話を詳しくお聞かせください。
年齢により原因は変わるかも!?
まだ若齢(1歳未満)であれば、食事や消化管内に寄生する寄生虫、下痢の原因となり得る細菌やウイルスなどが原因になりやすく、下痢と同時に脱水や低血糖を起こす可能性も考えられます。
高齢のワンちゃん、ネコちゃんですと胃腸炎のみならず、腫瘍性疾患の可能性も考えられます。
慎重に検査の計画を立てることが勧められますね。
原因は腸だけじゃない!
「下痢」の原因は腸の病気だけではありません!
そのほか食物アレルギーや腸内細菌バランスの乱れ、寄生虫、膵臓疾患やステロイドホルモンや甲状腺ホルモンの異常など、原因は多岐に渡ります。
もちろん、検査をしなければ何も出来ない、というわけではありませんので、飼い主様、ご家族様に合った検査、治療方針を一緒に考えていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実は、「下痢」という症状は奥が深く、一言では言い表せられないことがたくさんあります。
今お話しした内容もほんの一部にはなりますので、以下のような状態の場合は早めのご受診を検討してみてください。
- 急に下痢が始まり、元気や食欲も少なくなっている場合
- 若い子、ご高齢の子など体力がない子の場合
- 食欲が落ちていたり、下痢以外の症状も多く出ている場合
- 他の病院にて治療を行っているが良くならない場合
飼い主様の中にはウンチ手帳をお作りになっている方もいらっしゃいました。
ウンチやその子の状態を詳しくお聞かせください。
当院では消化器検診キャンペーンを行っています。
「少し便が緩いかも…」
「便の回数が多いかも…」
とお悩みの方は、ぜひ当院の検診をご利用ください。
皆さまのワンちゃん、ネコちゃんのご健康を心より願っております。
サーカス動物病院 総合診療科一同
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