お知らせ news

犬の歯周病予防に乳酸菌が効果的?|乳酸菌の驚くべき力を解説

2024.08.02

犬の歯周病予防に乳酸菌が効果的?|乳酸菌の驚くべき力を解説

 

犬の歯周病は適切なケアを行わないと重症化し、全身の健康にも影響を及ぼす可能性がある深刻な疾患です。

歯周病を予防するためにはデンタルケアが重要です。

犬のデンタルケアは歯磨きが一般的ですが、乳酸菌が活用されることもあります。

乳酸菌はおもに腸内環境を整える役割で知られていますが、歯周病の予防としても有効であることがわかってきました。

今回は犬の歯周病についてや、乳酸菌の歯周病に対する効果などを詳しく解説していきます。

ぜひ最後までお読みいただき、犬の歯周病予防に乳酸菌を活用していただけると幸いです。

 

 📍 目次

 ▼ 犬の歯周病とは?
 ▼ 乳酸菌とは?
 ▼ 乳酸菌が犬の歯周病予防に効果的な理由
 ▼ 犬への乳酸菌の与え方
 ▼ まとめ

 

犬の歯周病とは?

歯周病とは歯垢(プラーク)に繁殖した細菌によって引き起こされる疾患です。

初期段階では歯肉炎として歯茎に炎症を起こします。進行すると歯を支える骨が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があります。

犬の歯周病は歯周病菌が血液へ入り込むことで全身へ悪影響を与えます。

心臓や腎臓など内臓疾患のリスクに繋がることがあるので注意しましょう。

犬の歯周病は子犬のうちから始まる病気と言われているので予防が重要です。

 

歯周病を予防するには

犬の歯周病の原因はプラーク(歯垢)の中の細菌です。

プラークの付着が進むと歯周病の原因菌が増えやすくなるので、プラークの付着を防ぐことで歯周病の予防ができます。プラークの付着を防ぐためには歯磨きなどのデンタルケアが大切です。

歯磨きをすることで物理的にプラークの付着を予防できます。

しかし、歯周病菌は歯ブラシが届きにくい歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間で増えることもあるので、歯ブラシで完璧にケアすることはできません。

歯周病は歯周病菌が増えることで口の中の環境が悪化していることが多いです。歯磨きだけでなく、乳酸菌を活用することで口の中の環境を改善できます。

デンタルケアに乳酸菌を追加することで、より効果的に歯周病予防が可能です。

 

乳酸菌とは?

黒板で乳酸菌について解説する人

乳酸菌は糖を分解して乳糖を作る細菌の総称です。ヨーグルトやチーズなどの発酵食品に多く含まれており、腸内環境を整える「善玉菌」として知られています。乳酸菌は悪玉菌と呼ばれる有害な菌の増殖を抑え、有益な善玉菌を増やしてくれます。

乳酸菌は人間の腸内環境の改善や免疫力の向上に効果があることが知られていますが、近年では犬の健康維持にも有用であることがわかってきました。

乳酸菌は腸だけでなく、全身の健康維持にさまざまなメリットがあります。

 

乳酸菌が犬の歯周病予防に効果的な理由

乳酸菌が犬の歯周病予防にも効果的であることが明らかになっています。

乳酸菌は以下のようなメカニズムで犬の口内環境を改善し、歯周病予防や進行の抑制に貢献します。

  • 歯周病菌の抑制
    乳酸菌は歯周病の原因となる有害な菌の増殖を抑制します。歯垢や歯石の形成を防ぎ、歯周病の発症リスクを低減させます。
  • 免疫機能の向上
    乳酸菌は口腔内の免疫機能を活性化させ、歯周病菌に対する防御力を高めます。
  • 抗炎症作用
    一部の乳酸菌には抗炎症作用があり、歯肉の炎症を軽減する効果が期待できます。

乳酸菌を犬のデンタルケアに取り入れると歯周病予防に役立つということですね。

 

犬への乳酸菌の与え方

食事をとるラブラドールレトリーバー

「乳酸菌が犬の歯周病予防に効果があることは分かったけど、どのようにあげればいいの?」

このように思う方は多いと思います。

犬に乳酸菌を与える方法には以下のようなものが挙げられます。

  • サプリメント
    乳酸菌を含むサプリメントを日々の食事に添加する方法です。錠剤や粉末などいろいろなタイプがあるので飼い犬に合ったものを選びましょう。
  • 乳酸菌入りのドッグフードやおやつ
    乳酸菌を配合したドッグフードやおやつも販売されています。普段の食事で自然に乳酸菌が摂取できる便利な方法です。乳酸菌を含むおやつを与えることで、楽しみながら健康維持ができます。
  • 歯磨きジェル
    乳酸菌を配合した歯磨きジェルを使用することで、直接口腔内に乳酸菌を届けることができます。

犬に乳酸菌を与える際は、獣医師の相談の上、適切な量と頻度を守ることが大切です。乳酸菌の効果を最大限に引き出すためには、継続的な投与も重要ですね。

 

まとめ

犬の歯周病は若いうちから進行するため、日々のデンタルケアが重要です。

乳酸菌は口内の歯周病菌の増殖を抑制し、歯肉の炎症を軽減する効果が期待できます。

歯磨きだけでなく、乳酸菌をデンタルケアに取り入れることで、より効果的に歯周病予防ができます。

獣医師と相談しながら、適切な方法で乳酸菌を活用することが重要です。

定期的な歯科検診とデンタルケアに加え、乳酸菌を上手に取り入れて、犬の歯と口内環境の健康を保ちましょう。

飼い犬のデンタルケアにお悩みの方や歯周病予防に乳酸菌を取り入れてみたい方などは気軽に当院までご相談ください。

 

神奈川県藤沢市湘南台の動物病院

サーカス動物病院

 

⏰ 診察時間

📞 電話番号

  0466-52-7541

 

📱 WEB予約

💡 予約状況が確認でき、24時間いつでも受付可能なWEB予約がオススメです。

 

◾️関連記事

犬の歯磨きに歯磨き粉は必要?|人間の歯磨き粉を使ってもいいの?

犬の歯石を溶かすことはできない?|犬の歯石対策と予防法を解説!

愛犬の歯の色が変?|歯と歯肉の色が変わってしまう原因を解説

犬の腎臓病は歯周病の原因になる?|犬の口臭や口の痛みの原因は腎臓病かも

インターフェロンで犬の歯周病が改善?|インターフェロンの効果を解説