皆さんの愛犬・愛猫でこんなトラブルありませんか?
- 水を飲む量が増えた
- 尿の量が増えた
- 食欲があるのに、体重が減ってきた
- 皮膚のかゆみや脱毛が出てきた
- お腹が膨れてきた
- 歯茎が白いまたは黄色い
これらの症状はホルモンバランスの乱れである内分泌や血液の病気のサインかもしれません。
内分泌・血液疾患はさまざまな症状を引き起こすため、早期発見と適切な治療が重要です。
病気のサインを見逃さないためにも普段から愛犬・愛猫の食欲やトイレの様子をよく観察しましょう。
また、スキンシップを取ることも大切ですね。
当院の内分泌・血液科では経験豊富なスタッフが皆様の大切な愛犬・愛猫をしっかりとサポートいたします。
藤沢市にあるサーカス動物病院の内分泌・血液科の診断・検査方法について
血液検査
内分泌・血液疾患の診断には血液検査が欠かせません。
ホルモン濃度や血球数の測定などを行うことで内分泌や血液疾患の診断が可能です。
また、ホルモンの変動が体に与える影響についても総合的に評価することが大切です。
当院では血液検査を行い、最適な治療プランを提供いたします。
尿検査
尿検査は内分泌疾患の診断に重要な役割を果たします。
特に内分泌疾患の一つである糖尿病では尿検査で尿糖を検出することが大切です。
他にも、尿比重や尿中のホルモン濃度の測定をすることで内分泌疾患の有無を評価することもあります。
超音波検査
超音波検査は甲状腺や副腎の観察に重要な検査です。
内分泌の病気ではこれらの臓器のサイズや形状の変化が見られることもあります。
超音波検査は内分泌疾患の治療方針の決定をサポートします。
安全でストレスの少ない方法で正確な情報を得ることが可能です。
骨髄検査
骨髄は血液を作る工場の役割を果たしていますね。
血液の病気には、この骨髄が原因になっていることがあります。
骨髄検査では骨髄の細胞を採取することで血球成分の数や形態を評価することができます。
骨髄検査は麻酔が必要になるため、検査の適応をしっかりと見極めることが大切です。
藤沢市にあるサーカス動物病院の特徴
動物に優しい診察空間
当院では、動物が安心して診察を受けられるよう、快適な診察空間を提供しています。動物がリラックスできるように配慮した空間設計により、診療に伴うストレスを最小限に抑えることが可能です。
動物たちの様子を見ながら不安を最小限に抑えられるように診察や治療を進めていきます。
飼い主様への丁寧な説明と指導
当院では、診断結果や治療方針について、飼い主様にわかりやすく丁寧に説明します。内分泌・血液科疾患の治療には、飼い主様の理解と協力が不可欠です。
それぞれの内分泌・血液科疾患で最適な治療方法の使用法など具体的なアドバイスを提供いたします。
飼い主様との信頼関係を大切にし、愛犬・愛猫の健やかな暮らしを支えます。
代表的な内分泌・血液科疾患について
犬の副腎皮質機能亢進症
犬の副腎皮質機能亢進症はクッシング症候群とも呼ばれ、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌される病気です。
副腎皮質機能亢進症のおもな症状には、
- 多飲多尿
- お腹が膨らむ
- 脱毛
- 皮膚が薄くなる
- 筋力の低下
などがあります。
診断には血液検査や超音波検査が有用です。特にACTH刺激試験やデキサメサゾン抑制試験などの特殊な血液検査で確定診断を実施します。
治療は内服薬でコルチゾールの生成を抑える内科治療が一般的です。しかし副腎の腫瘍が疑われる場合などは外科切除が必要になることもあります。
早期発見と適切な治療により、良好な予後が期待できます。
犬の甲状腺機能低下症
甲状腺とは喉のあたりに存在し、全身の代謝を亢進する甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。
甲状腺機能低下症はこの甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。
- 皮膚にしわやたるみが増える
- ふけが多くなる
- シミが増える
- 全体的に左右対称に毛が薄くなる
- 尻尾の毛が薄くなる(ラットテイル)
などの症状が見られることが多いですね。
残念ながら甲状腺機能低下症は完治することはありません。
しかし、分泌が低下した甲状腺ホルモンを内服薬から補充し、症状を緩和することが可能です。
猫の甲状腺機能亢進症
猫の甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気です。
甲状腺機能亢進症では代謝が異常に活性化します。
代謝が活性化することで、食べているにも関わらず痩せていくことが特徴です。
「最近、猫の食欲が増しているのに痩せている気がする」
このような変化には注意が必要ですね。
甲状腺機能亢進症は他にも、
- 落ち着きがなくなる
- 攻撃的になる
- 嘔吐や下痢
などの症状もあります。
甲状腺機能亢進症の診断は触診や超音波検査で甲状腺の大きさを確認し、血液検査で甲状腺ホルモンのレベルを測定します。
甲状腺ホルモンの上昇がみられた場合は甲状腺機能亢進症として診断可能です。
治療はおもに、甲状腺ホルモンを抑える内服薬で行います。
甲状腺機能亢進症は放置すると全身の臓器にダメージを与える可能性があります。
高齢の猫では定期的な健康診断でのチェックがおすすめです。
犬の免疫介在性溶血性貧血
犬の免疫介在性溶血性貧血は自己免疫疾患の一種であり、犬自身の免疫系が自分の赤血球を異物と誤認し、攻撃することによって引き起こされる貧血です。
この病気は、
- マルチーズ
- シーズー
- プードル
などの犬種で多く見られます。
免疫介在性溶血性貧血では、
- 元気がない
- 疲れやすい
- 舌や歯茎が白っぽくなる
- 黄疸(皮膚や粘膜が黄色くなる)
- 尿が濃い色になる
などが見られます。これらは貧血による症状ですね。
特に、貧血の進行が重度の場合は症状が出やすいので注意しましょう。
免疫介在性溶血性貧血の治療の中心は免疫抑制剤の投与です。一般的にはステロイド剤が第一選択薬として使用され、必要に応じて他の免疫抑制剤を併用します。
犬の免疫介在性溶血性貧血は命の危険性もある怖い病気です。
症状を早期に発見し、迅速に治療を開始することが生存率を高める鍵です。