犬の指の間に膿が出るのはなぜ？｜足先を舐める犬は要注意！ | 藤沢市菖蒲沢と横浜市ゆめが丘の動物病院

犬の指の間を見た時に膿が出ているのに気づいたことはありませんか？
犬が指先をしきりに舐めていたり、皮膚が弱い場合は特に注意が必要です。
少しの赤みだからと放置していると悪化し、指の間から膿が出ることもあります。

今回の記事では犬の指の間の膿の原因や治療に関してご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、指の間の皮膚トラブルを未然に防ぎましょう。

📍 目次
▼ 犬の指の間に膿が出るのは病気なの？
▼ 指の間の膿の原因
▼ 指の間の膿の治療
▼ 指の間の膿を予防するには
▼ まとめ

犬の指の間に膿が出るのは病気なの？

犬の指の間に膿が出るのは指間炎の症状の1つであることが多いです。
指間炎は犬ではよくある疾患であり、指の間の炎症を指します。
指の間の炎症が慢性化してしまうと指の間が膿んでしまうこともあり、注意が必要です。
指の間の膿をそのまま放置すると、出血したり、足を気にして歩き方に異常が出ることもあります。

指の間の膿の原因

指の間の膿の原因には

細菌感染
異物
アレルギー
ストレス

が挙げられます。
ここではそれぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

細菌感染

細菌感染は指の間の膿の直接的な原因です。
膿は体内に細菌などが侵入したときに免疫反応として働いた白血球や死滅した菌が集まってできる液体です。
そのため、指の間で細菌感染が起こると、免疫が反応して膿が出ることがあります。

異物

指の間に異物が刺さると膿が出るきっかけになることが多いです。
犬では特に散歩中にガラスの破片や植物のトゲが刺さる危険性があります。
異物が皮膚の中に残ると体がそれを排除しようと炎症反応が起こり、膿の原因になります。

アレルギー

アレルギーが原因の皮膚疾患も指の間に膿が出る素因になります。
アレルギーは特定の食べものや抗原に対して免疫が過剰に働くことでかゆみを引き起こす疾患です。
アレルギーを持つ犬では、全身の皮膚と同様に指の間にもかゆみが出やすいです。
かゆみにより舐めたり噛んだりすることで皮膚のバリアが壊れ、そこに細菌が入り込み膿がたまることがあります。

ストレス

犬はストレスを感じると指の間を舐め続けることがあり、症状が慢性化すると指の間に膿が出る原因になります。
環境の変化や長時間の留守番などによりストレスがかかると自分を落ち着かせるために指の間を舐めることが多いです。
この行動が日常的に起こると二次的に細菌感染が起こり、膿が出ることもあるため、注意が必要です。

指の間の膿の治療

指の間の膿はさまざまな原因があるため、治療もそれぞれの原因によって異なります。
ここではそれぞれの治療に関して詳しくご紹介します。

異物の除去や傷の治療

異物や傷などが指の間に存在する場合はその原因に対する治療が必要です。
植物のトゲなど比較的浅い位置に刺さっているものはピンセットで除去します。
さらに深い位置まで入り込んでしまっているものは麻酔をかけて手術によって除去することも多いです。
指の間の傷に対しては消毒し、包帯などで保護する処置が必要になります。