
「うちの子の目が片方だけ白く濁っている…」
そんな変化に気づいたら、飼い主様としてはとても心配になりますよね。
猫の目が白く濁るのは、眼に異常があるサイン かもしれません。
特に片目だけ白濁している場合 は、様々な原因が考えられます。
今回は、猫の目が白く濁る原因や考えられる病気、病院に行くべきタイミングについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただいて猫の目の異常について知識を深めてください。
獣医師からのメッセージ:まずはお気軽にご相談ください。
眼科領域では、専用の検査機器が普及してきたことで、これまで見た目だけでは判断が難しかった異常も客観的に評価できるようになりました。
その結果、症状が軽いうちに適切な診断と治療を行うことで、視力の維持や症状の改善を目指すことができるようになっています。
多くの動物病院は総合診療として幅広い相談に対応できる点が強みです。
一方で、獣医療の進歩に伴い、すべての分野で常に高い専門性を維持することが難しいという側面もあります。
サーカス動物病院グループでは日本に2名しかいない眼科のプロフェッショナルである米国獣医眼科専門医の青木先生をお招きするなど眼科診療にも力を入れており、知識と経験を積んだ獣医師が診療にあたっております。「目やにが増えた」「目が赤い」「見えにくそうにしている」「なかなか良くならない」といったお悩みがある場合は、一人で抱え込まずにぜひご相談ください。
愛猫の状態に合わせた最適なケアを、一緒に考えていきましょう。
| 📍 目次 ▼ 猫の目が白く濁るとは? ▼ 猫の目が片方だけ白く濁る原因と考えられる病気 ▼ こんな症状があればすぐに動物病院へ ▼ まとめ |
猫の目が白く濁るとは?
健康な猫の目は透明で光沢があり、黒目とその周囲の色がはっきり見える状態です。
しかし、目に異常が起こると、目が白く濁ることがあります。
白く見える部分が目の表面か奥か、片目なのか両目なのかによって、考えられる病気が異なります。
猫の目が片方だけ白く濁る原因と考えられる病気
では猫の目が片方だけ白く濁っている場合にはどんな病気が考えられるのでしょうか。
目の表面が片方だけ白く濁る
猫の目の表面が白く濁っている時は、角膜(かくまく)に異常がある可能性があります。
角膜は猫の目を覆う透明な構造ですが、傷や染みついた物質の影響で白く見えることがあります。
ではどんな病気が考えられるのでしょう。
角膜潰瘍
角膜潰瘍は角膜に傷がつくことで炎症が起こる病気です。
猫が角膜潰瘍になると、目に以下のような症状が見られます。
- 角膜の白濁
- 充血
- 涙の増加
- 目やに
角膜潰瘍が悪化すると角膜に穴が開いて角膜穿孔(かくまくせんこう)を起こすことがあります。
このため、これらの異常に気がついたらすぐに動物病院を受診することが大切です。
また角膜に傷がつく原因は以下が挙げられます。
- ケンカ
- 異物
- 猫ヘルペスウイルス感染症
とくにペルシャやヒマラヤンなどの短頭種では、ほかの品種に比べて角膜潰瘍が起こりやすいです。
猫ヘルペスウイルス感染症
猫ヘルペスウイルス感染症は猫ヘルペスウイルスが引き起こす病気で、くしゃみなどの風邪のような症状を伴うことが多いです。
猫ヘルペスウイルス感染症では角結膜炎(かくけつまくえん)を引き起こし、角膜がむくんで白く見えることがあります。
またこの病気では、猫の目に目が白くなる以外にも、以下の症状を引き起こします。
- 充血
- 涙の増加
- 目やに
- まぶたのケイレン
猫ヘルペスウイルス感染症は悪化すると治るのに時間がかかるため、早めに動物病院を受診しましょう。
猫クラミジア感染症
猫クラミジア感染症は、クラミジア・フェリスという細菌が引き起こす感染症です。
多頭飼育環境や保護猫施設など、猫同士の接触が多い環境で感染が広がることがあります。
猫クラミジア感染症は結膜炎を引き起こし、角膜がむくんで白っぽく見えることがあります。
この病気では、目が白く見える以外にも、目に以下の症状を引き起こすことが多いです。
- 充血
- 涙の増加
- 黄色〜緑色の目やに
- まぶたの腫れ
また猫クラミジア感染症は、目の症状以外にもくしゃみや鼻水などの風邪のような症状もよく見られます。
特に子猫では症状が強く出ることがあるため、早めに動物病院を受診することが大切です。
目の中が片方だけ白く濁る
猫の目の中が白く濁っている場合は、以下の病気が考えられます。
- 白内障(はくないしょう)
- ぶどう膜炎
- 眼内腫瘍(がんないしゅよう)
ひとつずつ見ていきましょう。
白内障
白内障はレンズのはたらきをする水晶体(すいしょうたい)のタンパク質が変性することで目が白く濁る病気です。
猫の場合はケンカによる怪我などが原因で起こることがあるため、片目だけ症状が出ることがあります。
視力の低下や緑内障(りょくないしょう)につながることもあるため、早期の治療が必要です。
ぶどう膜炎
ぶどう膜炎は、目の中の血管が炎症を起こす病気です。
ぶどう膜炎を起こす病気の一つに猫伝染性腹膜炎(ねこでんせんせいふくまくえん:FIP)があります。
猫伝染性腹膜炎は猫コロナウイルスによる感染症で、目が白く濁るほかには以下の症状が見られることがあります。
- 食欲低下
- 発熱
- 胸水
- 腹水
- 神経麻痺(しんけいまひ)
この病気は進行が速いため、異常に気がついたらすぐに動物病院を受診しましょう。
眼内腫瘍
眼球内に腫瘍ができると、目が白く見えることがあります。
目の中にできる腫瘍を眼内腫瘍といいます。
眼内腫瘍にはリンパ腫やメラノーマなどがあり、どの腫瘍も放置すると以下のような症状に発展します。
- 眼球の変形
- 視力低下
- 全身への転移
このため眼内腫瘍が見つかった場合は、早めに治療してもらうことが大切です。

猫の目の検査にはどんなものがあるの?
猫の目の病気を正確に診断するためには、複数の検査を組み合わせて行う必要があります。代表的な検査には以下のようなものがあります。
- 眼圧検査
眼の中の圧力に異常がないかを調べる検査です。
とくに緑内障やぶどう膜炎の診断において重要です。 - 細隙灯顕微鏡検査(スリットランプ検査)
水晶体の濁り具合や角膜(かくまく)の状態を詳しく観察する検査です。
白内障を診断するために特に重要です。 - 眼底検査
眼の奥にある網膜(もうまく)の状態を確認する検査です。 - シルマー涙液量検査
涙の量を測定し、ドライアイの有無を調べる検査です。 - フルオレセイン染色検査
角膜に傷がないかを調べる角膜潰瘍が疑われるときは必須の検査です。 - 眼球超音波検査
眼の奥にある腫瘍の有無を調べる検査です。
このように、猫の眼の病気を正しく診断するためには専用の検査機器が必要になります。
しかし、すべての動物病院がこれらの機器を揃えているわけではありません。
「目が白い」「目やにが出ている」「目をしばしばしている」といった症状の原因は、見た目だけでは特定することができません。
愛猫の目を守るためには、適切な眼科検査ができる動物病院を選ぶことがとても大切です。
サーカス動物病院グループでは、眼科診療に必要な検査機器を整え、知識と経験を積んだ獣医師が診療にあたっています。
気になる症状があれば、どんなに小さなことでもお気軽にご相談ください。
まとめ
猫の目が片方だけ白く濁っている場合は、目の病気の可能性があります。
ほとんどの病気は治療が必要です。
また白濁だけではなく、痛みや充血がある場合は緊急性が高いこともあります。
サーカス動物病院グループでは猫の眼科にも専門性のある診療を行っています。
どんなに小さな変化でも、気になることがあればいつでもご相談ください。
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この記事を監修した獣医師によるコメント



