皆さんの愛犬・愛猫はお口のトラブルを抱えていませんか? 

「口が臭い」「歯石が気になる」「歯がグラグラしている」「口が痛そう」など、歯の症状を主訴に来院される飼い主さんは実に多いです。当院では歯科の診察に力を入れており、専用の機材を揃えた歯科治療室にて処置を行っております。飼い主さんがガラス越しに歯科処置の様子を見学する事が可能です。

皆さんは愛犬・愛猫の歯をしっかり磨けていますか?

犬や猫は虫歯になることは少ないですが、その代わりになんと80%以上の犬猫が歯周病を抱えていると言われています。「よし、歯みがき頑張ろう!」と思っても、 「歯磨きには何を使えばいいの?」
「どれくらいの頻度でどのように行えばいいの?」
「そもそも嫌がって全然できない…」
など、悩みは絶えませんよね。
当院ではそれぞれの愛犬・愛猫、家庭のライフスタイルに合ったデンタルケアの提案、サポートをさせて頂きます。愛犬・愛猫がいつまでも美味しそうにご飯を食べられるよう、一緒に頑張りましょう!

犬と猫の歯は生後約1か月齢で乳歯が生え、約4か月齢から永久歯に生え変わります。

この時期の特に小型犬の多くで問題になるのが、乳歯が抜けずに残ってしまうこと(乳歯遺残)や、その乳歯遺残や根本的な顎の骨の長さの異常により咬み合わせが悪くなってしまうこと(不正咬合)です。
特に乳歯による不正咬合は、去勢、避妊手術のタイミングでは処置が間に合わない場合もあるため、注意が必要です。治療が困難なものもありますが、乳歯遺残やそれに伴う不正咬合は早期に対処すれば治療できる可能性があります。
歯並びは見た目が悪いだけではなく、将来歯周病が起こりやすくなってしまうため、是非一度ご相談下さい。

若いうちは歯周病のトラブルも少ないですが、この時期に多い歯科のトラブルがあります。硬いものを食べたり遊んだりすることによって生じる“歯の破折や摩耗”です。破折とは歯が欠けたり折れたりすることで、摩耗とは歯が削れてすり減ることです。

特に、良かれと思って歯垢予防に市販されている骨や蹄、ヒマラヤチーズなど、硬さの強いものを与えている場合や、石や硬いおもちゃなどをかじって遊ぶのが好きな場合などは注意が必要です。 先端だけが欠けてしまった場合は無治療で済むこともありますが、神経が見えるほど折れてしまった場合は感染した神経を取り除いて詰め物をする歯内治療や、場合によっては抜歯が必要になります。抜歯で済ませる事は簡単ですが、当院ではなるべく歯を残せるよう歯内治療にも取り組んでおります。気になる事があったら、是非一度ご相談下さい。

犬猫の歯のトラブルで圧倒的に多いのは、歯周病によるトラブルです。歯周病では口臭や歯茎の腫れ、出血に始まり、最終的には歯がぐらつき抜け落ちてしまいます。実はそれで終わりではなく、歯周ポケットが鼻とつながってしまう「口鼻腔瘻」や、歯根に溜まった膿が排出されるためのトンネルを形成してしまう「外歯瘻」や「内歯瘻」、歯周病によって骨が薄くなり骨折してしまう「歯周病性骨折」など怖い症状が多々あります。また、歯周病菌が血流に乗って、離れた内臓に炎症を引き起こすことなども知られています。手遅れになってしまう前に動物病院での治療をお勧めします。

歯科診療の流れ

①問診、診察

まず口の中などをチェックする前に問診を行い、その子の生活環境や食事内容、歯磨きの様子や今までのデンタルケア歴などをお聞きします。その後口の中を中心に診察します。歯石やぐらつきなどの歯の状態や、歯肉炎など歯茎の状態、口臭などを確認します。

②検査

歯や周りの組織の状態の把握のためにレントゲンの検査を行います。それにより肉眼では見えない歯根や歯の周りの歯槽骨の状態を評価します。その結果全身麻酔や鎮静下での処置が必要と判断された場合、術前検査として血液検査などを行い、麻酔をかけられる状態かどうかの確認を行います。

③処置

全身麻酔や鎮静下での処置は原則予約制になります。手術当日は食事を抜いた状態で来院して頂き、専用の歯科処置室にて処置を行います。なおこちらの処置室はガラス越しに処置の様子をご覧になって頂くことが可能です。麻酔をかけて初めて把握できる歯の状態もあるため、ご覧になっている飼い主様と相談させて頂きながら治療方針を決定していきます。

④お返し

侵襲の大きい処置の場合や麻酔からの覚めが遅い場合は入院の可能性もございますが、歯科治療は基本的に日帰りとなります。お返しの際には、実際の処置の様子を写真を交えてご説明させて頂き、今後のホームケアや病院でのアフターケアについてご説明させて頂きます。

⑤病院での処置後

歯科処置が終わったら治療が終了ではありません。むしろここからが本番といっても過言ではありません。いかに歯を良好な状態に保っていけるかは日々のデンタルケアにかかってきます。しかし、ご自宅でのケアだけで完璧に維持することは現実的に困難であることがほとんどです。当院では処置後も定期的に歯科検診を行い、飼い主様と協力してワンちゃん猫ちゃんの口内環境の維持に努めていきます。